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MFベリンガムのように何度も「割って行く」。帝京長岡MF橋本燦が武器を発揮し、決勝点

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帝京長岡高MF橋本燦(3年=FC杉野Jrユース出身)は得意とするライン突破でチャンスを創出し、決勝点も

[12.8 高円宮杯プレミアリーグプレーオフ1回戦 帝京長岡高 2-1 岡山学芸館高 東広島運動公園陸上競技場]

 自分を見つめ直して再確認した武器。帝京長岡高MF橋本燦(3年=FC杉野Jrユース出身)は、その強みである運動量とライン突破を活かし、決勝点を叩き出した。

 1-0の後半13分、「自分は2列目から飛び出ること意識していた」という橋本はボランチの位置から鋭い飛び出し。スピードに乗ったままFW堀颯汰(3年)からのパスを受け、、DF間へ割って入る。そして、一気に抜け出すと、そのまま左足でゴールを決めた。

 前半はやや前がかりになり過ぎていたというが、後半はポジションを修正。より低い位置から飛び出すことで、相手DFや中盤の対応を難しくしていた。そして、決めた決勝ゴール。この1点はチーム、自身にとっても自信になりそうだ。

 これまでの橋本の得点パターンはクロスに合わせたものが多いという。「やっぱり中央をこうやって崩せるので、自分たちにも自信にもなりますし、自分自身にしても『あそこ1本行けるんだな』っていうのはちょっと少し驚きありました」。今後にも繋がるゴールとなった。
 
 この日はボランチの位置で強度の高い守備。そして、繰り返し攻め上がってラストパスも通していた。元々は下でボールを動かすプレーヤーだったが、調子が落ちると打開できなくなっていたという。「今年だったらインターハイの終わりぐらいから調子落としちゃって、自分の武器をしっかり考えた時にやっぱり運動量使えるのが武器だと」再確認。「上手い選手は多分ごまんといますし、 運動量使って、守備も貢献できて、前にも出れる選手はなかなかいないと思う」と目指す姿を明確化してきた。

 憧れのMFジェームズ・マディソン(トッテナム)だけでなく、MFジュード・ベリンガム(レアル・マドリー)の何回も割って行く動きもチェック。「(ベリンガムは)何回も割って行くんで、やっぱりチャンス来てると思う。質も大事ですけど、やっぱり回数で。割って行く回数はどんどん多くしていきたい」と語るMFは、その武器を浦和ユースのプレミアリーグプレーオフ2回戦でも何度も発揮して帝京長岡初のプレミアリーグ昇格を勝ち取る。

後半13分、帝京長岡高MF橋本燦(3年=FC杉野Jrユース出身)が左足で追加点

(取材・文 吉田太郎)

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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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