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[NEW BALANCE CUP]5戦8発。山梨学院FW柏木勇飛が展開一変させるスーパーゴール

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前半18分、山梨学院高FW柏木勇飛(2年=TSV1973四日市出身)が先制ゴール

[1.5 NEW BALANCE CUP準々決勝 桐光学園高 1-4 山梨学院高 時之栖裾野G]

 5戦8発。山梨学院高(山梨)のFW柏木勇飛(2年=TSV1973四日市出身)が「NEW BALANCE CUP 2024 IN TOKINOSUMIKA」(通称:裏選手権) で抜群の得点力を発揮している。

 桐光学園高(神奈川)との準々決勝では、序盤から相手に主導権を握られる展開。それでも、流れを一変させるスーパーゴールを決め、我慢強く守るDF陣の奮闘に応えた。前半18分、柏木は右中間で自らの放ったシュートのこぼれ球を拾うと、再び右足を振り抜く。

「ちょっと外して、外から巻いてニア上に。予選リーグ1試合目も同じゴールを決めているんですよ。得意です」という弾丸ショットがゴール右上隅に突き刺さった。普段からヒザ下の振りや、インパクトを意識しているというストライカーの衝撃的な一撃。まさに個の力による先制点だった。

 その柏木は、前半32分にもショートカウンターから「相手のギャップをキレイに突けたと思います」。MF根岸真(2年)のスルーパスで左中間へ抜け出し、「あとは自分、決めるだけでした」と2点目のゴールを叩き出した。

 この試合、山梨学院はDF陣が我慢強く相手の攻撃を跳ね返すと、昨年からのレギュラーである根岸やコンディションを上げてきているリーダーMF山田逞人(2年)が回収して速攻。後半にも、一際キープ力の光るMF関口翔吾(2年)らがチャンスを生み出し、MF速水仁(2年)がドリブルシュートを決めると、3-1から交代出場のFW阿部海翔(2年)がダメ押し点を挙げた。

 試合展開を一変させた柏木は、選手権予選も経験。だが、チームは準決勝で敗れ、個人としても「大一番で決められないところやメンタル面」が課題だと感じたという。新チームは、1年後の選手権を目指して始動。柏木は「3年生を全国に連れて行けなかったので、来年は自分たちが選手権で優勝できるように頑張っていきたい。ピンチな時とかチームが苦しい時に助けていけるストライカーになっていきたい」と意気込んでいる。

 DF背後へ抜け出してからのシュートや、DFと1対1の状況からシュートを打ち切る力が武器の注目ストライカー。今回の「NEW BALANCE CUP」では「(得点数は)2桁いきたいです。8点だったら他にいるかもしれない」と準決勝、決勝で2桁得点に乗せることを誓った。“裏選手権”での活躍を自信に成長を続け、1年後の選手権で大暴れする。

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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