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[新人戦]「チームを救える9番」目指すFW大木悠羽が静岡学園を救う延長同点弾。決勝でも決め、静岡制覇に貢献

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延長前半10+2分、静岡学園高大木悠羽(2年=清水エスパルスジュニアユース、中央)が同点ゴール

[1.27 静岡県高校新人大会準決勝 静岡学園高 1-1(PK4-1)浜松開誠館高 愛鷹多目的競技場]

「今日もちょっと苦しい時間帯が続いて1点取られた後、苦しい時に1点取れたので。そういう時に自分が点取れるような選手に、そういうチームを救える9番を目指してやっていきたい」

 静岡学園高FW大木悠羽(2年=清水エスパルスジュニアユース出身)は先制された5分後の延長前半10+2分に同点ゴール。左クロスのこぼれ球に反応すると、「全然余裕あって、GKの動きを見て」左足シュートをゴールへ流し込んだ。

 チームを救うゴールを決めた大木は決勝でも先制点の起点となり、貴重な2点目のゴール。「ゴールしかできないんで、自分は。そこでチームを助けられるように」と語るストライカーが優勝に貢献した。

 鋭い裏抜けや得点感覚の高さが特長。昨年はFW神田奏真(3年、現川崎F)が負傷離脱していた後半戦に先発のチャンスを得たが、怪我人の多いチームの中で結果を残すことができなかった。「自分がどうすればいいのかも、あんまり良く分からなかった。(現東京Vの中村)圭佑君には色々いい声かけてもらってたんですけど、それに応えられなかった」と首を振る。

 悔しい思いもしたFWは、ゴールで新チームを引っ張っている。新人戦初戦で4ゴール。準決勝、決勝でもゴールを決めたが、「まだ全然。今日(準決勝)も全然自分のところで良いプレーができていない」と厳しい。よりチームを救える存在になることを目指していく。 

 前エースと比較されることは覚悟している。「(神田)奏真君と比べられることもあると思うんですけど、全然自分は違うプレーヤーだし、プレースタイルも全然違う。違うところで勝負していきたい」。4月開幕のプレミアリーグでも連発できるように、自分自身を磨く。

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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