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日本高校選抜2年FW高岡伶颯は国立のピッチ踏む「一足先にプレーできた。経験生かしてチームを国立に」

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FW高岡伶颯(日章学園高2年)

[2.17 NEXT GENERATION MATCH 神戸U-18 0-1 日本高校選抜 国立]

 プレー時間25分で不発に終わり、悔しさをにじませた。日本高校選抜FW高岡伶颯(日章学園高2年)は「途中から出て何も結果が残せない。それは全然怖くない選手」と自身を戒めた。

 後半16分、高岡はFW網代陽勇(尚志高3年)に代わって国立競技場のピッチを踏んだ。プレー時間はわずかも、高岡は積極性を前面に出し続けた。高校選抜のNEXT GENERATION MATCHでの6年ぶり勝利に貢献。それでも試合後には自身の結果にこだわる姿勢をのぞかせた。

 昨年11月のU-17ワールドカップではU-17日本代表として4得点の活躍。昨年末の第102回全国高校サッカー選手権でも活躍が期待されたが、日章学園高はPK戦で屈し、初戦敗退となっていた。打ち抜く力にこだわり、さらなる成長を求める高岡はすでにJ1クラブの練習にも参加。年上が集まる日本高校選抜では大学生相手にもゴールを決めている。

 高岡の目標は「どんなにマークされても個の力ではがす」ことだ。具体的な選手にFWアーリング・ハーランドや、プレースタイルの目標とする元イングランド代表FWマイケル・オーウェン氏の名前を挙げる。「トップスピードに乗った状態でゴールまで行ってチームを勝たせる」。持ち味の走力を最大限に生かすイメージを口にしていた。

 この試合は国立競技場で行われた。選手権では開会式で訪れたが、試合では自身初。その悔しさを噛み締め、改めて来年度の選手権に思いを馳せる。「チーム全員で国立を目指している。そう考えたら一足先にあのピッチでプレーすることができたので、その経験を生かしながら最終的にチームを国立に連れていきたい」。高校生活残り一年、力を込めて最後の舞台を見据えていた。

(取材・文 石川祐介)
石川祐介
Text by 石川祐介

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