[2.17 NEXT GENERATION MATCH 神戸U-18 0-1 日本高校選抜 国立]

　高校選手権不出場組にとっては、国立競技場のピッチは感慨深いものになった。DF塩川桜道(流通経済大柏高3年)は、「選手権に出られなかったのに呼んでもらって本当にありがたい気持ちでいっぱい。目指していた最高の舞台なので、チームの代表としてここでプレーできたことを嬉しく思います」としみじみと語った。

　U-18日本代表にも選ばれる塩川だが、この日は本職のCBではなく、ボランチでの出場となった。不慣れなポジションということもあり試合序盤はプレーの固さもみられたが、時間の経過とともに改善。「完ぺきとは言えないけど、フルで出させてもらって、自分的には何とかアシストできそうな場面もあった。やり切れたかなと思います」と手ごたえを感じることができる試合になった。

　そしてもう一人、右MFで先発した松田悠世(桐光学園高3年)も初の国立競技場での試合になっていた。試合前から「すごくワクワクしていた」という松田だが、同時に緊張で序盤は上手くプレーできなかったと反省する。ただ1学年下の代の選手たちにやられるわけにいかない。「後半は上手く修正できた。自分のドリブルだったりパスの良さが生きてきた」と勝利に繋がるプレーがみせたれたことに胸を張った。

　松田は進学する法政大の学生寮に今月初めに入寮。練習にも参加して、大学サッカーの強度をいち早く体感した。日本高校選抜に選ばれたことでチーム練習を離れることになるが、昨年度の日本高校選抜で結果を残したFW小湊絆(法政大)をモデルケースに、大学生活の好スタートを切りたいと考えている。

　そしてまずは27日に初戦を迎えるデンソーカップチャレンジの戦いを楽しみにする。「絆くんにも言われているけど、一番デンソーが楽しいって」。一番の実力者が集う関東選抜Aと同組を戦うことにも「それが一番ですね。バチバチできる、意地と意地のぶつかり合いだと思うので」と胸を躍らせた。

(取材・文　児玉幸洋)