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[マリノスカップU-17]星稜、インハイ日本一の桐蔭学園に勝利も「まだまだ日本一を狙えるレベルではない」

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[3.27 横浜FMカップU-17大会 星稜高1-0桐蔭学園高 みなとみらいスポーツパーク]

 「2012 第4回横浜F・マリノスカップU-17」は最終日の27日、順位決定戦を行い、星稜高(石川)対桐蔭学園高(神奈川)の7位決定戦はMF井田遼平(新3年)の決勝ゴールによって星稜が1-0で勝った。

 高校チーム勢同士の対戦となった7位決定戦は星稜が制した。星稜は前半ロスタイム、ゴール前のこぼれ球を井田が押し込んで先制。ただ、後半は井田のスルーパスから抜け出したFW村上駿(新3年)の左足シュートがゴール右ポストを叩くなど、再三ディフェンスラインの背後を取りながら2点目を奪うことができなかった。井田や濱田恭輔(新2年)、稲垣拓斗(新2年)ら技術の高い中盤のチャンスメークから大量得点を奪うことも十分できたほどビッグチャンスを連発していた星稜だったが、シュートミスや桐蔭学園GK境龍登(新3年)の好守にあうなど得点は1点のみ。これには勝った選手たちもさすがに苦い表情だった。

 注目のGK置田竣也、180cmDF内田晃祐と、井田が「安心して攻撃できる」と信頼を置くDF掃部智寛(全て新3年)の両CBら堅い守りも特長。技術は昨年以上に高いという自負もある。ただ井田は「去年に比べるとレベルは高いですけれど、まだまだ日本一を狙えるレベルではないです。精度がまだまだ低い。これでは行けても2回戦かなというレベル。小さいので、チームとしてもうちょっと力強さがないといけない。もう少し力強さをつけていかないと厳しいと思います」。今大会は九州を代表する強豪、大津に2-1で勝ち、桐蔭学園にも勝ったが、1年生から出場を続ける10番は目標の日本一へ近づくためよりレベルアップする必要性を実感していた。

 一方、昨年度全国高校総体優勝の桐蔭学園は苦しい試合となった。3年生のレギュラー9人が卒業しているが、精度の低さなどまだまだ課題の多い状況だ。一方的に攻められていた後半の24分に日本一メンバーの左SB冨澤右京(新3年)を投入してからは、冨澤のダイナミックな攻め上がりとFW辛島侑烈のテクニックなどから押し返していたが、得点は奪えず。今大会4試合は得点1で失点は16。悔しい経験をプリンスリーグ関東1部、そして連覇のかかる全国高校総体予選につなげる。

(取材・文 吉田太郎)

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