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愛妻に捧げる決勝点、柏・レアンドロが警告覚悟のゴールパフォーマンス

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[5.1 ACL第5節 柏1-0ブリーラム 柏]

 愛妻に捧げる決勝点となった。柏レイソルは前半24分、MFレアンドロ・ドミンゲスがドリブルでDF3人をかわす抜群の個人技で先制点。ゴールを決めると、ユニフォームをまくし上げ、アンダーシャツにプリントされた妻・タシアナさんの写真を家族も見守るスタンドに示した。

「奥さんが『今日は絶対にゴールを決めるよ』と言ってくれていたので、そのお礼という形でシャツを見せた。残念ながらイエローカードをもらってしまったけど」

 思わず苦笑いしたレアンドロだったが、本当は4月21日のJ1神戸戦(1-3)で、このアンダーシャツを着るつもりだったという。「神戸戦の日が奥さんの誕生日だった。ゴールをプレゼントしたかったけど、神戸戦は(出場停止で)プレーすることができなかった」。バースデーゴールを捧げるつもりが、自身の出場停止で叶わず。28日の鳥栖戦(1-1)では写真のプリントされたアンダーシャツを着ていなかったそうで、「今日初めて使って、結果が出たのはうれしい」と相好を崩した。

「今年は勝利が少なくて、負けてしまうとネガティブになりがちだけど、奥さんと息子がポジティブなエネルギーをくれる。家に帰って家族と一緒に過ごすことでエネルギーをたくわえて、試合で仕事をする。今日、こういう勝利ができたのもいつも支えてくれる2人のおかげだと思う」

 後半は数的不利の相手に試合を決定づける2点目を決められなかったが、「後半はシャツを脱いでしまったので、点を取ることができなかった。今日は暑くてどうしても我慢できなかった」と、ジョークをまじえながらグループリーグ突破に望みをつなぐ勝利を喜んでいた。

(取材・文 西山紘平)

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