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[Y☆voice220]桐光学園FW野路貴之(3年)_「決勝はいい準備をして点を貪欲に狙っていく」

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 高校年代の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「Youth star voice」。第220回目は桐光学園FW野路貴之選手(3年)です。

 激戦区のプリンスリーグ関東1部で16得点を挙げて得点王争いを独走中。チームの首位快走の原動力となっているストライカーの爆発の要因、そして10日に神奈川県予選決勝を迎える高校選手権へ向けた意気込みとは?(取材日:11月4日)

―きょう(11月4日、日大藤沢戦)はとても苦しい試合になった
「きょうはほとんど何もできませんでした。前線で起点になることもできませんでしたし、全然ダメでした。チームとしてもやりたいことが全然できていなかった」

―何が悪かったのか
「きょうの試合に対して、しっかり準備する気持ちとかがちょっと薄れていたのかなと。もっと練習から緊張感を持ってやらなければいけない。そこが最近薄れていたから、こういう試合になってしまったかもしれない」

―試合に入ってからヤバイと
「そうですね。最初から相手のペースにしてしまってズルズルいってしまった。自分たちのペースに取り戻すことができなくて、ダメでした」

―先制点は上手く崩して1点とったが
「自分に全然ディフェンスが来ていなかったので前を向くことができた。自分も前に行けるし、右サイドの菅本も行ける状態だった。より確率の高い菅本へ出して(アシスト)。あそこはきょう唯一良かった点ですね」

―プリンスリーグ関東で凄く得点を量産しているが
「前期1節目に取ってから5節目まで点は全然取れていなくて、チームのポストプレーとかに気を取られすぎて積極性だったり、ゴールへの意欲が薄れていた。でも、そこからゴールということを凄く意識し出して、夏に厳しいこともやって、それが少し結果になっているのかなと思います」

―自主練をかなり頑張ってきたと聞いているが
「自主練はほとんどシュートですね。最近はケガのこともあってできていない部分もあるんですが、自主練は単純なポストからのシュートとか繰り返しやってきた」

―裏への抜け出しだったり、自分の良さを引き出してもらっている
「ボールを受ける前の動きというのは凄く意識していますし、その動きに対して松井(修平)が凄く良いボールを送ってくれる。落ち着いて最後のところも決めることができている」

―プリンスリーグで得点首位独走している。自覚はしていた?
「ないですね。最初の方はほとんど点取れなくて結構悩んでいた時期があった。点を取れてからは結構自分のやりたいことができている」

―今年の2トップは能力高いが。ライバル?
「タイプが違うので、ライバルと言うよりはお互いがしっかり活かしあっている。2人がいい形で関わりあえている時は点も取れている。市森が少し離脱している時期があったのできょうもまだ合っていないところもありましたけれど、もっと良くなっていくと思います」

―今年の桐光学園はかなりポテンシャルが高いと思うが
「プリンスリーグでは勝てているけれど、きょうとかこういう試合になって、自分たちの甘いところ、弱いところが一番出た試合だと思う。勝てているけれど強いとは思っていないです」

―決勝、全国へ意気込みを
「選手権ではまだ自分は点を取れていないので、決勝はいい準備をして点を貪欲に狙って行きたい」

(取材・文 吉田太郎)

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連載:「Youth star voice」

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