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ロスタイム被弾で浦和は全北現代に追い付かれ、2位浮上を逃す

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[4.9 ACL第4節 全北現代2-2浦和 全北]

 AFCチャンピオンズリーグは9日に第4節を行い、グループFの浦和レッズはアウェーで全北現代(韓国)と対戦した。3試合を消化し、すでに2敗を喫している浦和にとっては、「負ければ、グループステージ突破が非常に難しくなる」(ペトロヴィッチ監督)重要な一戦。前半3分にDF那須大亮のゴールで先制すると、その4分後にはMF梅崎司が追加点を挙げた。後半に入り、全北現代はセットプレーから多くのチャンスをつくってきた。後半開始早々に1点を決められると、後半ロスタイムにはMFソ・サンミンに同点ゴールを決められてしまい、試合は2-2の引き分けに終わった。

 3日に行われた第3節の対戦で全北現代相手に、早い時間帯に先制していた浦和。この日もキックオフからわずか3分で先制点を挙げる。CKから那須の打点の高いヘディングシュートが決まり、1-0とリードした。前節はチャンスを生かせずに1-3と逆転負けを喫した浦和だが、この日は同じ轍を踏まなかった。同7分に最終ラインの裏へ抜けたMF宇賀神友弥が右足でシュート。これはGKに弾かれたが、ゴール前に詰めてきたMF梅崎司がゴールに押し込み、欲しかった追加点を挙げた。

 その後も浦和は、効果的に速攻を繰り出す。前半25分にはFW興梠慎三がDFを振り切って右足でシュートを放ったが、ボールは左へ外れて行った。前半30分過ぎからは、浦和の運動量が落ち、自陣でファウルを犯す回数が増えてきてしまう。前半35分、同38分にはMFエニーニョの直接FKがゴールマウスを捉えたが、いずれもGK加藤順大が防いでいる。

 耐える時間の長くなった浦和だが、前半42分に決定機をつかむ。左サイドの宇賀神が折り返したボールをPA内で受けたMF阿部勇樹が左足でシュート。しかし、これはGKクォン・スンテの正面に飛び、チャンスを生かせなかった。前半ロスタイムにはCKからDFチョン・インファンに決定的なシュートを打たれたが、ボールはポストに当たり、浦和が2点のリードを保ったまま、前半を終えている。

 後半開始から全北現代は、DFキム・サンシクを下げて、MFキム・ジョンウを起用し反撃に出た。後半6分に浦和は全北現代にCKを与えるとエニーニョがゴール前にボールを入れてくる。これはDFがクリアーしたが、ボールが再びエニーニョに渡り、ループシュートを決められた。その後も全北現代に押し込まれる時間が続く。同23分には興梠のファウルでPAのすぐ外でFKを与えてしまう。エニーニョがゴールを狙ったが、シュートは左ポストを叩いた。

 浦和は途中出場したMFマルシオ・リシャルデスが、中盤でタメをつくり、流れを引き寄せていく。後半32分にはマルシオのパスから興梠が最終ラインの背後を取りGKと1対1となったが、シュートを左へ外してしまった。同36分にも攻撃に出た阿部が、ゴール前でシュートを放ったが、ポストの右へ逸れて行った。さらに39分にも速攻からマルシオが原口のパスを受けて右足でシュートを放ったが、これもGKクォン・スンテに阻まれた。

 我慢の時間が続く浦和は、後半44分に1トップの興梠を下げ、MF平川忠亮を起用して交代枠を使いきった。このまま逃げ切りたい浦和だったが、FWイ・ドングッのポストプレーから、ソ・サンミンにミドルシュートを決められてしまう。このまま試合は2-2で終了し、浦和は全北現代との勝ち点差2を縮めることができず、4節を終えて3位となっている。

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