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ナビスコ杯敗退から会心のリスタート、川崎Fが東京Vに3発快勝!

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[10.16 天皇杯3回戦 川崎F3-0東京V 等々力]

 第93回天皇杯全日本サッカー選手権大会は16日、3回戦3日目の4試合を行い、等々力陸上競技場で開催された川崎フロンターレ東京ヴェルディ戦は川崎Fが3-0で快勝した。

 12日のナビスコ杯準決勝第2戦で浦和に敗れて敗退し、リスタートの一戦となった川崎Fと打倒J1を目指す東京Vとの一戦は川崎Fが快勝した。ホームの川崎Fは1トップのFW矢島卓郎の背後に大久保嘉人森谷賢太郎が並び、右MFの小林悠と左のレナトも高い位置を取る4-1-4-1システム。1ボランチにMF稲本潤一が入り、4バックは右から田中裕介ジェシ伊藤宏樹登里享平が並び、GKは杉山力裕が努めた。

 一方、東京Vは元日本代表FW巻誠一郎と19歳FW中島翔哉を2トップに配置した3-5-2システム。2トップの背後に西紀寛飯尾一慶が並び、中盤の底の位置に鈴木惇が構えた。両ワイドは右が森勇介で左が小池純輝。3バックは右から井林章吉野恭平福井諒司の並びでGKは佐藤優也が先発した。

 腰痛のためにMF中村憲剛が不在だった川崎Fだが、序盤から東京Vを圧倒する。前半4分、右サイドのスペースへ抜け出した小林が中央へ折り返すと、完全にマークを外してゴールエリアへ走りこんだ矢島が右足ダイレクトでゴールヘ沈める。さらに8分、レナトの左CKのシーンで東京Vの吉野が田中を倒してPK。キッカーの大久保はGKのタイミングを外し、難なく右足シュートをゴール左へ流し込んだ。

 その後も川崎Fの攻勢は続く。大久保が相手をいなすようなボールキープでDFのマークを外せば、左サイドへ開いたレナトの高精度の左足がビッグチャンスを演出する。15分にはレナトの左クロスから小林が決定機を迎え、17分にも左サイドでインターセプトしたレナトからのパスを受けた森谷がターンでDFをかわして右足シュート。19分には再びレナトの左足クロスがPAで構える小林へ通り、この折り返しから森谷がループシュートを放った。

 東京Vは3バックからのパスにミスが出てショートカウンターを食らうなど、なかなかいい部分を出すことができない。バイタルエリアに顔を出す中島に何度か縦パスが入り、前を向いた中島を起点とした攻撃から西がシュートへ持ち込むシーンもあったが、川崎Fを脅かすような展開へ持ち込むことができなかった。

 それでも後半開始直後、東京Vが立て続けに決定機をつくり出す。開始45秒、右サイドを突いた森の折り返しをニアサイドの中島が右足ダイレクトで合わせる。シュートはGKの横を抜けたが、ゴールライン上で川崎F・田中がスーパークリア。東京Vは4分にも右サイドへ抜け出した中島のクロスに決定的な形で巻が飛び込むが、シュートをねじ込むことができない。

 後半開始からジェシに代えてCB實藤友紀を投入した川崎Fは11分、森谷に代えてMF山本真希をピッチへ送り出す。大久保と矢島の2トップ、中盤をダブルボランチに変更した川崎Fだが、間延びした中盤や両ワイドを突かれ、東京Vの反撃を許した。さらに22分には登里が足を痛めて不穏な空気が漂い出す。ただ、相手のクロスをCBが確実に相手のクロスを跳ね返すなど、相手の攻撃をPAで阻むと32分、カウンターから仕掛けたレナトが左足シュート。これがDFに当たり、そのままゴール右隅ヘ吸い込まれた。

 3点ビハインドとなった東京Vは33分、西に代えてMF中後雅喜を投入。37分には飯尾に代えてMF安田晃大を送り出し、38分には左クロスを中後が頭で合わせる。だがこれも枠を外れるなど1点が遠い。38分に川崎Fが登里に代えてDF小宮山尊信を投入し、東京Vは40分、森に代えてDF関光博を最後のカードとして切った。その後、47分に小林のダイビングヘッドがゴールマウスを叩くシーンもあったが、スコアは動かず。最後まで攻めた川崎Fが快勝で4回戦へ駒を進めている。


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