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[MOM815]星稜MF寺村介(3年)_本田と豊田育てた名将お墨付きの得点感覚

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
平成25年度全国高校総体
「2013 未来をつなぐ 北部九州総体」サッカー競技(福岡)

[8.3 全国高校総体3回戦 星稜 2-1 中京大中京 東平尾公園博多の森補助競技場]

 星稜は主将のMF寺村介(3年)が決勝ゴールも決めてチームを8強へ導いた。1-1の後半9分、寺村はMF稲垣拓斗からのパスを左サイドで受けると、コントロールからDFをかわして右足シュートまでイメージ通りの決勝点。主将が自身の持ち味を発揮して中京大中京を振り切った。

 同点ゴールをお膳立てしたのも寺村だった。先制された直後の前半6分には左サイドから強引に仕掛けて強烈な左足シュート。GKは弾くのがやっとで中央へ飛び込んできたMF稲垣拓斗が同点ゴールを押し込んだ。個で網を破ってシュートまで持ち込んだことに価値があったシーン。日本代表MF本田圭佑や日本代表FW豊田陽平らを育てた名将・河崎護監督も「あれは持ち味ですよね。選手権の準決勝でも点を取っているけれど、そういう意味ではゴール前の感覚を持っていますよ。強引だけど、あれくらい強引でないとあの身体(170cm)なのでね」。

 寺村自身も「ペナの中だったら自分の持ち味を出せることは分かっていた。あそこの場所だったら誰にも負けない自信があるので、行けるという自信がありました」と会心の表情を見せていた。左右45度は寺村の「ゾーン」だ。決勝点を取ったあとも右45度から強烈な一撃。「あの角度は結構練習している。あのゾーンは自信がある」という得意の角度からのシュートで貪欲に追加点を狙いにいった。ダメ押し点を奪うことはできなかったが、星稜は1人少ない中京大中京を攻めきって勝利。名将お墨付きの高い得点感覚を持つアタッカーが準々決勝でも貴重なゴールをもたらす。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 吉田太郎)
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