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連敗中の鳥取が終了間際の劇弾で千葉を撃破、千葉は町田戦に続く連敗

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[8.19 J2第29節 鳥取2-1千葉 とりスタ]

 J2の第29節が19日に各地で行われた。前節で最下位・町田に敗れた6位ジェフユナイテッド千葉は敵地で20位ガイナーレ鳥取と対戦し、1-2の逆転負けを喫した。先制するも追いつかれると、後半ロスタイム1分に逆転弾を決められた。8月に入ってからの試合は3戦勝ちなし(1分2敗)となってしまった。一方の鳥取は連敗を2でストップ。粘り強く戦うと上位チームを撃破し、3戦ぶりの勝ち点3を手に入れた。

 千葉はF東京から完全移籍を果たし、古巣復帰となったMF谷澤達也が早速先発出場。トップ下に入り、プレーした。対する鳥取は千葉から期限付き移籍で加入しているFW久保裕一とDF藤本修司が契約により、出場できず。左SBではDF加藤秀典、前線ではFW福井理人が先発した。

 序盤からホームの鳥取が果敢に攻める。前半13分にはMF奥山泰裕が右サイドをドリブルで駆け上がり、クロスを上げる。ファーサイドのMF森英次郎がワントラップからシュートを放つがクロスバー上へ外れた。直後のワンプレーでも奥山の右クロスから森が右足シュートもポスト左へ外れる。ゴールを奪うことはできない。

 すると前半19分、千葉が一瞬の隙を突いて先制に成功した。バックパスを受けたDF山口智が前線へロングパス。抜け出したFW藤田祥史がワンバウンドしたボールの芯を捉えて左足ダイレクトでシュートを叩き込んだ。千葉が藤田の今季11点目で先制に成功した。

 そのまま前半を終えたい千葉だったが、鳥取がワンチャンスをものにする。前半38分、DF尾崎瑛一郎が右サイドからロングボールを蹴りいれる。頭でクリアしようとしたDF竹内彬がボールを後方へ流してしまうと、拾ったFW鶴見聡貴がGK櫛野亮との1対1を迎える。頭上を抜く右足のループシュートが決まり、鳥取が追いついた。鶴見にとってはJ初ゴール。1-1で前半を折り返す。

 後半に入ると、なかなかスコアは動かない。後半17分には千葉がチャンスメイク。MF佐藤健太郎の左クロスから、前線へ攻撃参加していたDF大岩一貴がシュートを放つもサイドネットへ外れた。同23分には大岩が中央へ折り返し、MF田中佑昌が横パス。ゴール正面へ詰めていたDF武田英二郎がシュートを放つも枠を外れた。

 2度目のリードを奪いたい千葉は、後半26分に2枚の交代カードを切る。兵働と田中に代わって、FW深井正樹とMF米倉恒貴を投入。同38分にはMF佐藤勇人に代えて、FWリカルド・ロボをピッチへ送った。前線の選手を相次いで投入し、2点目をめざす。後半40分には大岩の右クロスからニアサイドへ藤田が飛び込むも、DFにクリアされる。ゴールは奪えない。

 対する鳥取はカウンターからチャンスを演出。後半40分には右サイドを駆け上がった途中出場のMF小井手翔太がDFを振り切り、ゴールライン際から中央へ折り返す。最後はMF三浦旭人が詰めるも枠を捉えることはできない。同43分にはMF美尾敦のクロスから小井手がシュートを放つも枠を外れた。

 しかし、このまま試合終了かと思われた後半ロスタイム1分だった。鶴見の左クロスをゴール正面で受けたMF森英次郎が左足ダイレクトでシュート。グラウンダーのボールは櫛野の指先をかすめるも、そのままゴールネットを揺らした。鳥取が土壇場で逆転に成功。2-1で勝利し、3戦ぶりの勝ち点3を手に入れた。

 試合後、自身J初ゴールとなる先制点を決めた鶴見は「勝ちにつながって良かった。ゴールがチームの勝利につながったので、何よりもそれが嬉しい」と笑顔。決勝弾の森は「みんなが守ってくれて、どうにか1点取りたいと思っていたので良かった」と話すと「僕らは一戦一戦やっていくので、これからも熱い応援をよろしくお願いします!」とサポーターへ呼びかけた。

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