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感じた手ごたえと悔しさ…福岡GK河田がリーグ戦デビュー

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[9.2 J2第32節 千葉2-1福岡 フクアリ]

 「勝ちたかった」。 発した第一声がすべてを物語っていた。リーグ戦デビューとなったアビスパ福岡のGK河田晃兵は、後半に悔しい2失点。デビュー戦はほろ苦いものとなってしまった。

 落ち着いて試合に入ることは出来た。「失点が多かったので、なるべく失点しないように心掛けた。集中を保って、自分のところに来たボールだけ対応しようと思っていた」。ただ失点シーンは悔しさだけが残る。

「(兵働のFKは)相手にコースを消されて、見えない状態だった。出たところで勝負しようと思っていた。駆け引きというよりも、どっしり構えて見えたら反応しようと思っていたんですが…」と唇を噛んだ。

 しかし失点は2失点ともファインゴールで奪われた得点だった。それよりも後半33分の相手MF谷澤との1対1を制し、ゴールを割らせなかったシーンなど、その後チームの反撃につなげるビッグセーブもみせたことが河田にとっても自信につながった。

「今まで実戦で試すチャンスがなかったが、今日出てみてやれないとは思わなかった。これからもいつも通り練習をして、やっていくしかない」

 今季G大阪から心機一転、大学時代を過ごした福岡に期限付き移籍。しかし前節まですべての試合でセカンドGKの座に甘んじていた。ようやくつかんだプロサッカー選手としての第一歩。24歳の若武者はこのチャンスをものにする覚悟でいる。

(取材・文 児玉幸洋)

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