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先制FK突き刺した兵働「蹴った瞬間いったと思った」

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[9.2 J2第32節 千葉2-1福岡 フクアリ]

 手ごたえ抜群のFKだった。ジェフユナイテッド千葉は後半12分、ペナルティーアーク付近の絶好の位置でFKを獲得。MF兵働昭弘が左足を振り抜くと、綺麗な弧を描いたシュートが右サイドネットに突き刺さった。

「感触は良かったので、(蹴った瞬間)多分いったなと思いました。(GKとの)駆け引きというより、立った時点で僕はアッチ(右サイド)に蹴ろうと思った。そこのコースだけしっかり蹴るということだけ考えて蹴りました」

 難しい試合展開だった。前半はお互いチャンスらしいチャンスを作れないまま試合は0-0で後半に突入。「前に前に行き過ぎちゃった」という前半は思うような攻撃が仕掛けられなかった。ただ序盤やや押された時間帯に失点しなかったことが、勝利につながった。

「失点しないことが、勝っていくうえで必要なことだと思う。仮に攻撃がうまくいかなくても、後ろがしっかり0で抑えて、耐えながらやっていれば流れが来ると思ってやっていた。そこらへんは後ろの選手経験豊富だし、ゲームを進められてたんじゃないかなと思います」

 チームは7月以来の連勝。残り10試合を残して首位甲府と勝ち点差7の3位に浮上した。

「順位というか、あとは一戦一戦勝っていくしかチャンピオンになれないので、今はそのことだけ考えてやっています。(後ろのチームとも)はっきり言ってそんな差もないし、本当にどの相手も難しい相手。ここからはプレッシャーがかかった時にどれだけ自分たちのサッカーが出来るかだと思うので、集中してやれればいいんじゃないかなと思います。そうすれば自ずといい結果がついてくると思います」

 勝負の夏場チームは苦しんだ。ただ幸いにもその間、ほかのチームとの差がそこまで広がることはなかった。仕切り直しの9月初戦の白星。兵働はしっかり頂点を見据えた上で、一戦一戦確実に戦うことを誓っていた。

(取材・文 児玉幸洋)

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