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「逆転できたのは今のチームの強さ」逆転勝ちの4位・磐田が首位と勝ち点差6に

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[9.15 J1第25節 神戸1-2磐田 神戸ユ]

 J1第25節のヴィッセル神戸ジュビロ磐田戦は、磐田がMF山田大記の決勝ゴールによって2-1で勝利。4戦連続負け無しの磐田は首位との勝ち点差を6としている。

 ホームの神戸は日本代表DF伊野波雅彦が累積警告のために出場停止。一方で左脇腹痛で離脱していたFW大久保嘉人が3試合ぶりに先発復帰した。対する磐田はMF藤田義明が出場停止で、中盤はMF小林裕紀とMF小林祐希がダブルボランチを組んだ。

 前半は前線からのプレッシャーが利いていた神戸が優勢に試合を進める。まずは4分、MF野沢拓也の左FKからDF北本久仁衛がヘディングシュート。そして24分には野沢が頭で出したラストパスから大久保の右足ボレーがゴールを捉える。そして26分だ。神戸は左クロスをファーサイドのFW田代有三がダイビングヘッドで中央へ折り返すと、詰めていたMF小川慶治朗が先制ゴールを押し込んだ。

 前半は43分にMF松浦拓弥が放った右足シュートを除くとほとんどチャンスをつくることができなかった磐田だが、後半開始から投入されたFW山崎亮平が縦への攻撃を活性化する。1分には山崎からのパスを受けたFW前田遼一が右足シュート。21分には山田のスルーパスで抜けだした山崎が左中間から決定的な左足シュートを放ち、GK徳重健太がセーブした跳ね返りを前田が頭で押し込もうとする。

 このシュートはゴール右ポストを直撃して絶好のチャンスを逃したが、17分に神戸DF奥井諒が2枚目の警告を受けて退場すると、ここまでリーグナンバー1の49得点をたたき出している磐田は残り約15分から試合をひっくり返す。

 後半29分、DF駒野友一の右CKから中央でフリーとなったDF菅沼駿哉が右足で合わせる。ボールは左ポストを叩いたが、跳ね返りを山崎が右足で押し込んで同点に追いついた。さらに37分、小林祐の展開から右サイドでフリーだった駒野がクロスボール。ファーサイドの山田がトラップでDFの前に出ると、相手をブロックしながら左足を振りぬく。これがゴール右隅へ決まり、決勝ゴールとなった。

 磐田はアウェーで貴重な勝ち点3を獲得。駒野は試合後のインタビューで「前半はヴィッセルの前からのプレッシャーに凄く戸惑いとかありました。後半は修正して自分たちから、前からプレッシャーをかけたことが退場、逆転勝利にもなったと思います」と胸を張った。残り9試合で首位との勝ち点差は6。駒野は「相手が10人になったんですけど、それでも逆転できたのは今のチームの強さだと思うので、これをしっかりと続けて、残り9試合全勝したいと思います」と宣言。近年苦しい戦いが続いていた名門・磐田が最高のフィナーレ目指して勝ち続ける。

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