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4位大分が自動昇格に望みつなぐ2戦ぶり勝利

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[10.28 J2第40節 大分1-0福岡 大銀ド]

 自動昇格圏内となる2位浮上を目指す4位大分トリニータはホームでアビスパ福岡と対戦し、1-0で競り勝った。後半22分にFW森島康仁が値千金の決勝点を決め、2試合ぶりの勝ち点3を獲得。このあと試合を控える2位京都、3位湘南にプレッシャーを与える結果となった。

 前節は残留争いを繰り広げている鳥取に0-1で敗戦。自動昇格圏の2位京都との勝ち点差を「6」に広げられ、あとがなくなった大分は立ち上がりから果敢に攻め込んだ。前半6分、FKのこぼれ球を拾ったMFチェ・ジョンハンが左サイドから仕掛けてゴール前にクロス。DF安川有が頭で合わせたが、GKの正面に飛んだ。

 前半22分には直接FKのチャンスに森島が右足で直接狙うと、壁に当たった跳ね返りを今度は左足でシュート。しかし、これも枠を捉え切れなかった。劣勢の福岡は同33分、中盤でボールを奪ったMF成岡翔が自ら持ち上がり、左足ミドルを狙うが、DFがブロック。大分ペースで進んだ前半は0-0のまま折り返した。

 後半に入っても大分の攻勢が続く。後半3分、森島の左足ミドルはGKにキャッチされたが、その後も攻撃の手を緩めることなく、福岡を押し込んだ。すると後半22分、MF宮沢正史が左足で狙った直接FKはクロスバーを直撃。跳ね返りをもう一度つなぎ、宮澤が左サイドのチェ・ジョンハンに展開。縦に仕掛けたチェ・ジョンハンの折り返しがファーサイドに流れたボールを森島が左足ダイレクトでゴール右隅にねじ込んだ。

 森島の2試合ぶり今季13点目で先制後も大分は積極的に追加点を狙った。後半34分、チェ・ジョンハンが左サイドから中に切れ込み、右足でミドルシュート。これはゴール右に外れたが、終始、試合の主導権を握り、福岡に反撃を許さなかった。

 1-0の接戦を制した大分の田坂和昭監督は「選手が気持ちを出して、いいサッカーをしたと思う」と選手をねぎらいながらも「こういういいゲームをしたあとに、次になかなかいいゲームができない」と気を引き締める。次節はホーム最終戦となる山形戦。「今から次に向けて準備したい」と力説していた。

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