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古巣から2得点の千葉FW藤田「決勝も勝つつもりで」

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[11.18 J1昇格プレーオフ準決勝 横浜FC0-4千葉 ニッパ球]

 レギュラーシーズン15得点でチーム得点王のFW藤田祥史が、昨季1年間プレーした横浜FCを相手に殊勲の2ゴールを挙げ、ジェフユナイテッド千葉を勝利に導いた。

 1点目は風下からの攻撃だった前半35分。MF佐藤勇人のパスに合わせて鋭い動き出しを見せると、CB2枚と競り合いながら巧みなボディーコントロールでDFの裏へ出る。飛び出してきたGKと競り合いながら左足でシュートし、貴重な先制点を叩きだした。

「裏にいいボールが来たので、あとは流し込むだけだった。試合に入ってからすぐ、裏は意外と狙えると感じていた」と藤田。相手選手から「ハンドではないか」とのアピールをされたことについては、「ハンド? あやしいです……。でも決まったので」と頭をかいた。

 一点の曇りもないスーパーシュートを放ったのは、2-0とリードした後半13分だ。ペナルティーアーク付近でMF兵働昭弘からのパスを受け、半身から体を捻りながら左足をダイレクトで振り抜いた。ゴール左隅を突き刺すシュートは決勝進出に大きく近づくチーム3点目だった。

 決勝では、90分勝利が必要だった準決勝から一転し、引き分け以上でJ1復帰を決めることができる。けれども点取り屋の藤田には「相手より1点でも多く点を取ってJ1に上がりたい」という気持ちがある。

「(引き分け以上でOKという)アドバンテージはあまり考えずに、しっかり点を取ることを考える方がいいと思う。FWなのでしっかり点を取りたい。今日はあまり喜んでもいけない」。小細工をすることなく、シンプルに勝利を目指すことでJ1ロードを切り開くつもりだ。

(取材・文 矢内由美子)

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