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湘南の堅守に苦しむも、鳥栖が終盤追いつき勝ち点1を分け合う

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[3.9 J1第2節 湘南1-1鳥栖 BMWス]

 サガン鳥栖を迎えて行われた、湘南ベルマーレのホーム開幕戦は1-1の引き分けに終わった。開幕戦で横浜FMに敗れている湘南はこれで1分1敗。開幕戦で鹿島と引き分けた鳥栖は2分となった。

 湘南は開幕戦から2人メンバーを変更。栃木から獲得したDF宇佐美宏和とFW菊池大介を起用した。
 鳥栖もメンバーを2人変更。鹿屋体育大から加入のルーキーDF坂井達弥が初出場。FW池田圭に代わってFWロニを先発させた。

 前半はアウェーの鳥栖が圧倒した。だがゴールは遠く、湘南の決死の守備陣を崩し切るまでは至らない。再三、MF藤田直之のロングスローからチャンスを迎えるが、35分のMF金民友のボレーが枠上に外れるなど、決定力を欠いた。前半はシュート数10-2と、数字が示すとおり鳥栖が圧倒したが、スコアレスで折り返すことになった。

 後半も立ち上がりから鳥栖がチャンスを迎える。2分、ゴール正面でFKを獲得した鳥栖は藤田が直接狙う。だがGK阿部伸行の体をいっぱいに伸ばした好セーブに防がれ、ゴールを割ることは出来ない。

 するとカウンターを狙っていた湘南がワンチャンスをものにする。右サイドのスペースに出たボールをキリノが競り合っていた坂井から強引にボールを奪うと、ゴール前に侵入。ニアに早いボールを入れると、走り込んだFW梶川諒太が押し込んだ。東京Vから今季、湘南に加入した23歳の若武者のうれしいJ1初ゴールで、押されていた湘南が先に試合を動かした。

 圧倒的に攻めながらも1点が遠い鳥栖。終盤は湘南が5バックにシステムを変更したことで、さらに苦しむ。セットプレーなどでチャンスを伺うが、21分の藤田のロングスローから金民友がシュートを放つが、枠を外れた。

 このまま湘南が守りきられるかと思った後半37分、ようやく鳥栖に同点ゴールが生まれる。左サイドから金民友がグラウンダーのクロスを入れると、フリーのFW野田隆之介がスライディングシュートで合わせて、待望の同点ゴールが生まれた。

 勝ち越しゴールを奪いたい鳥栖は、途中出場したMF清武功暉を中心に湘南ゴールに迫る。40分には右サイドの清武が藤田にスルーパスを出し、中央に折り返すが金民友はわずかに合わず。直後にも今度は清武が自らボレーで狙うが、枠をとらえることは出来なかった。最後まで攻めた鳥栖だったが、勝ち越しゴールは奪えず、勝ち点1ずつを分け合っている。

 試合後のインタビューに応えた鳥栖の野田は、「同点に追いついたのは良かった。ミヌがよく上げてくれた。ニアに飛び込むだけだった」と冷静に同点ゴールを振り返っていた。

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