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途中出場FW大迫の一撃で鹿島が2連勝! 大分は9戦未勝利に

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[4.13 J1第6節 大分2-3鹿島 大銀ド]

 J1は13日に第6節1日目を行い、大分トリニータはホームで鹿島アントラーズと対戦した。今季リーグ戦未勝利(2分3敗)の大分は、前半25分にFW高松大樹が先制点を挙げる。しかし、同36分には鹿島もMF柴崎岳の今季初ゴールで同点に追いついた。後半の開始直後には、鹿島がMF野沢拓也のゴールで逆転に成功する。だが、同23分には大分もFW森島康仁のゴールで試合を振り出しに戻した。このまま試合終了かと思われた後半45分、鹿島は途中出場のFW大迫勇也がゴールを決めて3-2で勝利。決勝点を挙げたヒーローは「まだまだ課題はたくさんある。(次の試合まで)また1週間空くので良い準備をしたい」と、気持ちを引き締めた。

 試合を動かしたのは、ホームの大分だった。前半25分に右サイドに流れた森島からの折り返しをファーサイドで受けた高松がトラップでDFをかわすと、左足でシュートを決めて、1-0とリードする。しかし、公式戦3連勝中の鹿島も譲らない。前半36分に柴崎がピッチ中央の左寄りの位置でボールを受けると、右に運ぶように見せて、ニアサイドにミドルシュートを突き刺し、試合を振り出しに戻した。このまま1-1で前半を折り返す。

 後半12分には、PAすぐ外でFWジュニーニョがDF深谷友基に倒されて、鹿島がFKを得る。これを野沢が右足でシュート。今季、神戸から復帰した背番号35のゴールが決まり、鹿島が逆転に成功した。しかし、大分も譲らない。後半23分に敵陣でボールを奪うと、左右に幅広くボールを動かす。左サイドから安川有がゴール前にクロスを入れると、これを森島が打点の高いヘッドで合わせる。ボールは左サイドネットに決まり、大分が2-2の同点に追い付いた。

 その後も大分が優勢に試合を進めたが、得点を挙げることはできなかった。逆に鹿島は一瞬の隙を逃さない。後半ロスタイム、途中出場のMF遠藤康がFKをゴール前に入れると、こぼれ球に同じく途中出場の大迫が鋭く反応した。「こぼれ球を狙っていたので、本当にこぼれてきて良かった」と話す大迫が右足で放ったシュートが、GK丹野研太の股間を抜けてゴールに決まる。これが決勝点となり、鹿島が3-2で勝利。公式戦の連勝を4として、勝ち点を11に伸ばしている。

 リーグ戦では3節の広島戦(0-0)以降、スタメンから離れている大迫は「ケガをしている中でチームが勝っているのは、複雑な気分でした。こうして勝ちにつなげられるゴールを挙げることができて良かった」と、笑顔を見せた。

 一方、公式戦9試合未勝利となった大分の田坂和昭監督は「したたかにやられたなと思います。ほぼリスタート絡みでしたし、そこが鹿島の強さであるのでしょうけど、非常に悔しい試合だったと思います。内容も良く、やられそうな場面もほとんどなかった。ただ、まだ(大分は)自信を持っていない。選手が最後のところで踏ん張り切るとか、最後のところでやめないっていうところが、まだまだ足りないところだなと感じました」と唇を噛んだ。

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