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熊本が札幌に逆転勝利! 8試合ぶり今季2勝目を挙げる

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[4.28 J2第11節 札幌1-3熊本 札幌厚別]

 J2は28日に各地で第11節を行い、札幌厚別公園競技場ではコンサドーレ札幌がロアッソ熊本と対戦した。前半13分にFW前田俊介のゴールで先制した札幌だったが、後半5分にMF仲間隼斗のゴールで同点に追いつかれる。その後は、風上に立つ優位を生かした熊本が、後半12分、同43分に札幌のオウンゴールを誘発し、3-1で逆転勝利を挙げた。熊本にとっては、3節の松本戦(2-1)以来と今季2度目の勝利となった。一方の札幌は、札幌厚別競技場での今季最初のゲームを白星で飾ることはできなかった。

 前半4分には、熊本が最初のチャンスを迎える。右サイドからの折り返しをFW齊藤和樹が合わせたが、ボールは左ポストを叩いた。その後も前線のFWファビオにボールを集める熊本が、攻勢の時間が続く。

 しかし、前半13分に先制したのは札幌だった。後方からのロングボールを前田が絶妙な1タッチパスで左のMF岡本賢明にボールを預ける。リターンパスを受けた前田が得意の左足でゴールネットを揺らし、札幌が先制に成功した。

 強風の中で風上に立つ札幌は、この後も猛攻を見せる。前半23分にもMF上里一将のFKからゴール前でDFチョ・ソンジンがゴールを狙ったが、枠を捉えることはできなかった。札幌の攻勢に耐えた熊本は、向かい風を味方につけて決定機をつくる。後方からのロングボールが風に押し戻されると、札幌DFが目測を誤る。ボールはMF養父雄仁の前に転がったが、決定的な場面で養父はシュートを枠に飛ばせなかった。

 ハーフタイムに熊本の吉田靖監督は「前半よく耐えた。後半は前からプレスしてセカンドボールを拾おう」と選手を鼓舞し、ピッチに送り出す。この檄に選手たちが呼応した。後半5分、札幌DFが大きくクリアーしたはずのボールが、向かい風に乗り、一気にゴール前まで押し戻される。このボールの落下点に入った仲間が左足で同点ゴールを決めて、試合を振り出しに戻す。

 その7分後には熊本がセットプレーから逆転する。養父がゴール前に入れたボールをGK杉山哲がパンチング。しかし、このボールが不運にもDF奈良竜樹の足に当たると、ボールはゴールに入り、オウンゴールとなってしまった。

 1点を追う形になった札幌も、FW榊翔太、FWテレを投入。向かい風に苦しみながら攻撃の形をつくっていく。しかし、上里のシュートがゴール左に逸れるなど、チャンスを生かせない。逆に後半43分には熊本が左サイドから入れたクロスを、途中出場したDF松本怜大がクリアーしようとしたが、ミスキックとなり、オウンゴールとなった。

 このまま3-1で熊本が勝利。ここ4試合は無得点だったことについて、仲間は「攻撃陣としては、とても悔しい気持ちでいっぱいでした」と振り返り「ここ(札幌)で1点取れて最高です。DF陣も1失点に抑えてくれた。後半は攻撃の芽が出て来ると思っていたので、どんどん攻めたいと思っていました。この勝利に満足せず、ホームでも勝っていきたい」と、悪い流れを断ち切る一戦にしたいと力を込めた。

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