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開始17秒のカズ弾などで横浜FCが栃木に3-1で快勝、3連勝!!

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[7.3 J2第22節 横浜FC 3-1 栃木 ニッパ球]

 J2は3日に第22節を行い、横浜FCはホームで栃木SCと対戦した。FW三浦知良の17秒弾で先制した横浜FCは、タイトな守備で栃木にチャンスをつくらせない。後半22分にはMF佐藤謙介の今季初ゴールも決まり、一気にリードを広げた。さらにエースのFW大久保哲哉も追加点を挙げる。終盤に猛反撃を見せた栃木は、途中出場のFW近藤祐介が1点を返したがはんげきもここまで。横浜FCが3-1で勝利し、公式戦の連勝記録とホーム連勝記録を3に伸ばした。対する栃木は3試合連続ドローの後に、手痛い黒星を喫してしまった。

 横浜FCはキャプテンのGKシュナイダー潤之介が負傷欠場し、GK柴崎貴広が10節の神戸戦(1-2)以来のスタメン出場を果たした。また、FW三浦知良は2トップの一角として今季4度目の先発出場を果たし、MF野崎陽介も先発に名を連ねている。対する栃木はMF菊岡拓朗が出場停止から復帰。DF赤井秀行とDF西岡大輝がスタメンに入った。
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 開始17秒で試合が動く。キックオフの流れから横浜FCは、左サイドでFW大久保哲哉がボールを持つ。MF野崎陽介とワンツーで縦に突破した大久保は右足でゴール前にクロスを入れる。これを受けたカズが、右足のトラップでDFをかわすと、そのまま左足を一閃。シュートをゴールに叩き込んだ。2010年8月7日の岡山戦(2-0)以来、約3年ぶりとなるニッパツ三ツ沢球技場でのカズ・ゴールでスタジアムは一気にヒートアップした。

 その後は栃木もボールを保持し、厚みのある攻撃を見せる。しかし、横浜FCも球際で強く行き、決定的な場面はつくらせない。相手の攻撃をいなす横浜FCは、前線でMF野崎陽介が良いボール奪取を見せて速攻から追加点のチャンスをうかがう。前半29分にはDF森下俊からのロングボールを野崎がポストプレー。これを受けた大久保の右足シュートは、ゴール左へ逸れて行った。さらに、前半終了間際にも野崎は高い位置で相手ボールを突くと、これが大久保に渡る。ドリブルで左サイドから中にボールを運んだ大久保は、フリーで走り込んだカズにパスを出す。右足でシュートを放ったカズだったが、これはDFにブロックされた。

 後半に入ると、栃木はDF西岡大輝を下げて、FW近藤祐介を起用する。三都主アレサンドロを左SBに、久木野聡を2列目に下げて、2トップを近藤と廣瀬浩二の組み合わせに変更した。しかし、試合は拮抗し、両チームともシュートチャンスをつくれない。すると両チームのベンチが動く。まずは後半16分、横浜FCはカズを下げて、MF内田智也をピッチに送り出す。栃木は久木野を下げて、MF湯澤洋介を起用した。

 後半21分には、その内田が左サイドから中に切れ込み、PA外から右足でシュートを放つ。これはGK榎本達也にキャッチされた。しかし、その直後の22分、右サイドから攻め込んだ横浜FCは、野崎がPA内で粘りを見せる。DFがクリアーしたボールが、佐藤の前に転がると、佐藤が右足を振り抜く。GK榎本に反応すら許さず、横浜FCが2点目を挙げた。

 横浜FCの守備を破れない栃木は、後半29分にも廣瀬を下げて、MF杉本真を起用する。後半33分にはMFクリスチャーノが遠目から強烈なシュートを放ったが、後半のファーストシュートは、わずかにクロスバーを越えた。後半33分に横浜FCは野崎を下げ、渡辺匠をボランチで起用、佐藤をトップ下に上げる。同39分には左サイドで中島と武岡がパス交換。折り返しを大久保が左足で決めて、勝利を決定づけた。

 後半40分には栃木も意地を見せる。杉本がゴール前に入れたロングボールをDFがクリアー。これをPA内で拾った近藤がGK柴崎の股間を通すシュートを決めて、1点を返した。3点目を挙げた横浜FCは守備が緩む。栃木はそこを逃さずに好機をつくったが、2点目を挙げることはできずに試合終了。2010年以降、カズがゴールを決めると負けていない横浜FCが、勝ち点3を挙げている。

(取材・文 河合拓)

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