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浦和対策が奏功するも…甲府MF水野「先手をとっていかないとつまらない」

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[7.6 J1第14節 甲府0-1浦和 国立]

 移籍後初のスタメン出場となったMF水野晃樹は、持ち前のスピードを活かしヴァンフォーレ甲府のチャンスを演出する場面もつくったが、プレー時間の多くは守備に費やすこととなった。しかし、個人としても組織としても浦和レッズに分があることは織り込み済み。中断期間中は浦和を想定した練習に取り組んでいた。サブの選手が浦和と同じフォーメーションを組み、対策を練ったという。その結果、「浦和をはめられた」(水野)。

 失点をするまでは決定的なカタチをつくられることは数えるほどで、試合は均衡を保っていた。今季初スタメンをはたした鉄人MF伊東輝悦は、「先制されたくなかったし、自由にプレーさせたくなかった」と中盤の底で浦和の攻撃の芽を摘むことに腐心していた。

「立ち上がりからいいようにやられる中で、自分たちの粘り強さを出せた」と敗戦の中でも前を向いたのはMF柏好文。右の攻撃的MFに入ると、ドリブルで浦和DF陣に切れ込み、前半36分にはFW平本一樹とのワンツーから打ったミドルシュートなど、両チーム最多3本のシュートを放った。

 これでリーグ4連敗となった甲府は4試合で奪った得点はわずか「1」。中断期間にFWオルティゴサが家庭の事情で退団、得点力不足は深刻だ。「相手に合わせ過ぎた。先手を取っていかないとつまらない」。水野の言うように甲府は自分たちのサッカーに立ち返り、連敗を脱出することはできるのか。次節、敵地でのサガン鳥栖戦に臨む。

(取材・文 奥山典幸)

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