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ATの時間を嘆く福岡監督「私のスイス製の時計では1分半少なかった」

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[8.11 J2第28節 G大阪1-0福岡 万博]

 アビスパ福岡は敵地でガンバ大阪に0-1で敗れた。前半16分に喫した失点を最後まで返すことは出来ず敗戦。無念の3連敗で、順位も9位に後退した。

「アディショナルタイムが1分半少なかった。私のスイス製の時計より1分半も早く終わってしまった」。マリヤン・プシュニク監督は矢継ぎ早に問題があったことを指摘した。

 後半アディショナルタイム(AT)は目安4分が表示された。ATも3分が経ったころ福岡がCKを獲得。こぼれ球を拾った金森健志がクロスを上げ、金久保順がシュート。しかしミートしきれず、G大阪ボールとなると、終了のホイッスルが鳴った。

 リプレイを見てみると、確かにこの時点で時計は93分15秒を指していた。アディショナルタイムの目安はルール上、4分が表示されれば、4分00秒から4分59秒までを指す。ルールにのっとれば時間が少なかったという嘆きも頷ける。

 ただそれまでの再三のチャンスを決めきれなかったことも敗因としては挙がる。同監督も「我々はガンバさんより多くのシュートを放ち、1本はバーを叩きました。3回ほど惜しいシュートもありました。運がなかったと表現できるかもしれませんが、私に言わせれば、それは我々の質が足りなかったということだと思います」と素直に受け止める。

 結果として勝敗が分かれたことについて、「予算の違い。ロチャ、宇佐美、遠藤、今野、大森、という選手を我々が獲得できる予算があれば我々ももっといいプレーができたのじゃないかと思います」と笑わせたプシュニク監督。「観客の皆さんがこの試合を楽しまれたという風に私は思いたい」。このサッカーの完成系を見てみたい――。素直に思わせるだけのものであったことは事実だ。

(取材・文 児玉幸洋)


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