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石川直のダイビングヘッドが決勝点!仙台が対大宮4連勝を飾る

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[9.21 J1第26節 大宮0-2仙台 NACK]

 21日にJ1第26節が行われ、7位大宮アルディージャはホームのNACK5スタジアム大宮に9位ベガルタ仙台を迎えた。ともに攻め手を欠きスコアレスで迎えた後半8分、DF石川直樹のゴールでアウェーの仙台が先制に成功すると、28分にはMF梁勇基が加点して仙台が2-0で完勝。今季3度目の2連勝を飾った。
 
 ホームの大宮は出場停止明けのDF今井智基が右サイドバックで復帰。ベンチ外となったMF青木拓矢に代わって、先月仙台から移籍してきたMF和田拓也がボランチとしてスタメンに名を連ねた。

 公式戦いまだ負けなし(3勝1分)と好相性のNACKに乗り込んできた仙台は、DF鎌田次郎が2試合ぶりに先発に復帰し、DF渡辺広大とともに4-4-2のセンターバックに。2トップには前節1得点ずつをあげたFW柳沢敦とFWウイルソンが入った。

 序盤にペースを握ったのは、システムを従来の4-4-2に戻した大宮。立ち上がり6分に和田のスルーパスからFWズラタンがマイナスのクロスを入れFWノヴァコヴィッチが飛び込むが仙台DFがなんとかCKへ逃れる。続く右CKではMF渡邉大剛のボールをDF菊地光将が頭で折り返し、FWズラタンが左足でボレーシュート。しかしボールはゴールマウスを捉えることはできなかった。

 大宮はノヴァコヴィッチ&ズラタン、仙台はウイルソン&柳沢という強力な2トップを要する両チーム。ボールを奪うと素早く前線に当てようとするが、どちらも精度を欠き攻撃のカタチをつくれない。

 仙台がチャンスを迎えたのは前半34分、MF太田吉彰の右サイドからのクロスを梁勇基が胸トラップから右足でシュートを放ったが、ゴールポスト左へ逸れてしまった。3分後にはそれまでDF菊地光将とDFニールに抑え込まれていたウイルソンがドリブルでPA内に侵入。シュート性のボールを中央に送るが、ボールはそのままタッチラインを割ってしまった。

 スコアレスで後半に入ると、まずは仙台が仕掛ける。ウイルソンの縦パスから、太田が右サイドからグラウンダーのクロス。梁勇基がフリーで右足を合わせたが、シュートは枠を外れてしまう。2分後にも仙台は右サイドからチャンスをつくる。太田のクロスは仙台2トップの頭を越えてファーサイドにいた左サイドバックの石川直がダイビングヘッド。これがネットを揺らし、仙台がついに均衡を破る。

 反撃に出る大宮もサイドからチャンス。後半14分、右サイドのズラタンのアーリークロスをノヴァコヴィッチが左足で丁寧に合わせると、シュートは枠を捉えたが、GK林卓人のスーパーセーブに阻まれ同点ならず。同23分には右サイド渡邉大のクロスからノヴァコヴィッチがヘディングシュートを放ったが、得点に結びつけることはできなかった。

 大宮の攻撃を耐えた仙台も反撃。後半28分、太田が右サイドから入れたクロスは一度は左サイドに流れるも、柳沢が拾って中央に入れると梁勇基が合わせて仙台がリードを2点に広げる。
 
 0-2とされた大宮はFW富山貴光、FW長谷川悠、MF鈴木規郎と前線のカードを立て続けに3枚切り、猛攻をかけるも仙台ゴールをこじ開けることができず、試合終了。堅守を取り戻しつつある仙台が、2試合連続の完封勝利で勝ち点を39にのばした。敗れた大宮は、2試合連続無得点での2連敗。後半戦は9試合でわずか1勝と苦しい戦いが続いている。

(取材・文 奥山典幸)

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