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F東京が李、東の加入後初ゴールなどで若手中心の王者・鹿島を撃破!!

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[3.23 ナビスコ杯第2節 鹿島2-4F東京 カシマ]

 ナビスコ杯は23日に第2節を各地で行い、B組の鹿島アントラーズFC東京と対戦した。前半28分にショートカウンターからFW大迫勇也に先制点を許したF東京だが、前半終了間際にFW渡邉千真が同点ゴールを決める。後半に入ってから攻勢に出たF東京は12分にMFルーカスのゴールで逆転した。後半30分を過ぎてから、両チームの守備が乱れ、激しく点を取り合う展開になる。F東京はFW李忠成、MF東慶悟が、それぞれ移籍後初ゴールを記録。FWダヴィに1点を許したF東京だが、大会2連覇中の鹿島から、敵地で貴重な勝ち点3をあげた。若手中心の選手構成で大会初戦を迎えた鹿島にとっては、苦しい船出となった。

 20日に試合のなかった鹿島は、17日のJ1第3節の広島戦(0-0)のスタメンから8人を入れ替えるという大幅なメンバー変更を行い、この一戦に臨んだ。GKには佐藤昭大、最終ラインは右から西大伍、昌子源、上田直通、前野貴徳。中盤の底に梅鉢貴秀と本田拓也。2列目に遠藤康と中村充孝。2トップはダヴィとキャプテンマークを巻く大迫勇也となった。一方、20日の鳥栖戦をスコアレスドローで終えたF東京も、2年目の丸山祐市、ルーキーのMF野澤英之、加入2年目のMF河野広貴と、若手を多く先発起用している。

 序盤から両チームとも、アグレッシブな試合を見せる。開始早々の3分にF東京はMF河野広貴がシュートに持ち込むが、DFにブロックされる。鹿島も前半8分にはMF遠藤康、同10分には攻撃参加したDF前野貴徳がミドルシュートでF東京ゴールを脅かす。堅い守りでF東京に隙を許さない鹿島は28分、DF森重真人から高い位置でボールを奪った大迫が、ダヴィからのリターンパスを受けて角度のない所からスピードあるボールを蹴る。これが左サイドネットに決まって、鹿島が1-0と先行した。

 攻めあぐねる場面の多かったF東京も、前半39分にはルーカスが個人技からシュートを放つが、これはポストを叩く。そのはね返りをFW李忠成が狙ったが、ボールにミートできなかった。そして前半終了間際、FKを得たF東京はゴール前に入れたボールをDF植田直通がクリアー。これを拾ったDF徳永悠平がシュートを打つと、ゴール前で渡邊が合わせてゴールに流し込み、前半を1-1で終えている。

 鹿島は、前半終了間際に足を痛めた大迫に代えて、MF野沢拓也を後半開始からピッチに送り出す。F東京も河野を下げて、MF東慶悟を起用した。後半5分、最初に決定機を得たのはF東京だった。セットプレーで人数を掛けた鹿島に対し、速攻から渡邊がドリブルで縦に仕掛け、最終ラインの間にスルーパスを通す。ボールを受けた李は、状態を整えて得意の左足でシュートしたが、GK佐藤に弾かれて、絶好の決定機をいかせなかった。

 それでも、後半に入って試合の主導権を握ったF東京は後半12分、東からのパスを受けたルーカスが、東と渡邊のランニングをおとりに反転して、西をかわしてシュート。これが決まり、2-1と逆転に成功した。鹿島も前線で基準点となっていたダヴィが、後半15分に遠藤からのパスを受けてシュートしたが、GK塩田が足で好セーブを見せた。

 後半30分を過ぎると、両チームが立て続けにゴールを挙げる。32分には途中出場のDF太田宏介のクロスを受けた李が、ダイビングヘッドで加入後初ゴールを決める。しかし、わずか1分後には鹿島もダヴィが右サイドからのクロスをキープして右足で得点を決め、再び1点差に詰め寄る。ここから攻勢に出た鹿島は、途中出場したMF柴崎岳、MF土居聖真が立て続けにミドルシュートを放つが、ボールはGK塩田の正面に飛んだ。ピンチを凌いだF東京は、36分に渡邊の折り返しをPA内で受けた東が、GK佐藤の逆を突くシュートを決めて、4-2と点差を広げた。

 最前線のダヴィを基準点に、鹿島も後半ロスタイムまで反撃を試みたが、このまま試合は終了。2試合を終えてF東京が勝ち点を4に伸ばしている。

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