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スロベニア代表コンビ不在の大宮、国産2トップ揃い踏みで湘南破る

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[3.23 ナビスコ杯第2節 湘南1-3大宮 BMWス]

 ナビスコ杯予選リーグAグループの湘南ベルマーレ大宮アルディージャ戦は、新人FW富山貴光の先制ゴールなどによって3-1で大宮が勝利した。大宮は1勝1敗。これがナビスコ杯初戦の湘南は黒星発進となった。

 前半は湘南が非常にアグレッシブなサッカーを展開した。MF菊池大介やMF永木亮太が鋭いドリブルで局面を打開し、MF梶川諒太のスルーパスがスペースを突く。そして左MF亀川諒史、右MF古林将太のサイド攻撃も迫力があり、菊池やMF武富孝介のミドルシュートが次々とゴールを襲った。

 勢いに乗って攻め込んでくる湘南に押し込まれていた大宮だが、要所を封じて決定機を作らせない。逆に1チャンスをものにしてリードを奪った。前半30分、MF上田康太がセンターサークルやや後方から絶妙な縦パス。上手くDF間に入り込んだ富山が抜けだすと、GKとの1対1を右足のチップキックで制して先制した。早稲田大出のルーキー、富山はこれがナビスコ杯初ゴール。16日のJ1新潟戦に続くゴールで先発起用の期待に応えた。

 その富山が相手の背後へタイミング良く飛び出す大宮は後半、攻守の切り替え、球際など鋭さが増して主導権を握る。2分には富山の落としたボールを受けたMFチョ・ヨンチョルの右足シュートがゴール右隅を捉える。これはGK阿部伸行のビッグセーブに阻まれたものの、16分だ。左サイドでボールを持ったFW長谷川悠がPAへ走りこんだチョ・ヨンチョルへ預けると、チョ・ヨンチョルは一度PA外へ押し出されながらも、左タッチライン際を攻略。ドリブルでえぐってから出したラストパスを長谷川が右足で合わせて2-0とした。

 だが湘南は直後の17分、亀川とのコンビで左サイドを突破したMF高山薫がクロス。ボールはファーサイドへ流れたが、これに反応した古林がダイレクトでの右足シュートをゴールへ突き刺して1点差とした。この後、永木のスーパークリアなどで大宮の攻勢を耐えた湘南は30分に切り札、FWキリノを投入したが、最後まで同点ゴールを奪えず。逆に大宮は後半アディショナルタイムに左SB下平匠の左クロスから、交代出場のMF渡部大輔がダメ押しヘッドを決めた。

 今季公式戦4試合連続未勝利となった湘南に対し、大宮は公式戦3試合ぶりの白星を挙げた。ともにスロベニア代表に選出されたFWズラタンとFWノヴァコヴィッチが不在の中で、代わりに先発した富山と長谷川が揃ってゴール。長谷川は試合後のインタビューで「どういう形でもいいのでゴールが欲しかった。2人いなくても自分たち2人、2トップは力があると思う。できるところを見せたかったので、点を取ることができて良かった」。14試合連続不敗中のJ1へ向けても弾みをつける勝利だった。
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