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ロスタイム決勝PK、C大阪が広島下しA組2位浮上

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[5.16 ナビスコ杯GL第4節 C大阪2-1広島 金鳥スタ]

 16日、ナビスコ杯第4節が各地で行われ、大阪・金鳥スタジアムではA組3位のセレッソ大阪と最下位のサンフレッチェ広島が対戦。後半ロスタイムに韓国代表MFキム・ボギョンが決めた決勝PKによってC大阪が2-1で勝った。2勝1敗のC大阪は首位・磐田と勝ち点3差の2位へ浮上している。

 後半ロスタイムも5分が経過した50分、C大阪に決勝点がもたらされた。キム・ボギョンが自ら獲得したPKを左足でゴール右へと突き刺して勝ち越す。キム・ボギョンは直前のプレーで、DF酒本憲幸のインターセプトからボールを拾うと、右サイドから自ら仕掛けてPKを獲得。そしてプレッシャーのかかる状況で冷静に決勝点を決める大仕事をしてのけた。一方、同場面でCB水本裕貴がキム・ボギョンの前に身体を入れながらもPKを取られた広島は、最後まで判定に納得のいかない様子だった。

 ロスタイムの決勝PKで決着のついた一戦は、注目の高校3年生、U-19日本代表MF野津田岳人を初先発させた広島が前半から主導権を握った。前線から距離を詰めてくる相手をショートパスで剥がして前進。8分には中央から仕掛けた野津田がドリブルで切れ込んで得意の左足を振りぬく。さらに15分にもDF森脇良太からのパスを受けた野津田がU-23日本代表MF扇原貴宏らが寄せてくる中、強引に持ち込んで左足シュートを放った。

 試合後に森保一監督も「臆することなく、きょう彼が持っている力を存分に発揮してくれた」と評価していたが、躍動する若武者をアクセントに広島が攻め続けた。だがC大阪は1チャンスを確実にものにする。前半27分、素早い攻守の切り替えから扇原が頭でボールをつなぐと、MFブランキーニョが相手DFの股間を破るドリブルで抜け出し、左足シュートをゴール右隅へ沈める。またMF柿谷曜一朗が思い切ったミドルシュートを狙うなど、守備の時間が長くなってもしっかりとシュートにまで持ち込んでいた。

 広島は先制された3分後の前半30分、中央から左サイドへ展開。中央へ切れ込んだMFファン・ソッコのスルーパスにMF青山敏弘が飛び込む。これは触れることができなかったが、GKの懐におさまりかけたボールをあきらめずに追っていたFW佐藤寿人がこぼれ球を左足でゴールへ押し込んだ。この日シュート19本を放った広島は、後半29分にMF石川大徳の右クロスからMF森崎浩司が決定的なヘディングシュート。36分には右サイドでボールを持った野津田が強引な左足ミドルを放つなど、アウェーで貪欲に勝ち点3を奪いにいった。

 だが扇原のスルーパスから交代出場のMF村田和哉が決定的なシュートを放つなどC大阪も攻め合いに怯まない。そして「全体的に、自分的に良くなかった。PKもらって決められてよかった」とヒーローインタビューで振り返ったキム・ボギョンの殊勲のPKで勝ち点3奪取。2-1で競り勝ち、公式戦連続未勝利も3でストップした。


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