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[MOM602]関東一FW竹本佳(3年)_好調維持する福岡出身の10番

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.19 プリンスリーグ関東2部第7節 関東一高3-0佐野日大高 江戸川陸]

「全然ダメ。決定的なチャンスをつくれていないし、点も取れていない。(ボールを)取られる回数も多かった」と首を振ったが、10番は個性派揃う前線の中でも存在感を放っている。関東一(東京)のFW竹本佳(3年)は福岡県の小倉南FC時代に日本クラブユース選手権を経験しているテクニシャン。本人はこの日のプレーについて不満げだったが、小野貴裕監督が「プリンスリーグに入ってから好調を維持してくれている」と目を細めるFWは鋭いドリブルと意外性十分のパス、そしてトップ下の位置からの飛び出しで相手守備陣を苦しめた。

 前半6分、10分に迎えたビッグチャンスを相手GKの好守によって阻まれたものの、後半2分に左サイドから切れ込んで先制点の起点となると、38分にはカウンターからスペースへ飛び出して2点目のゴールを演出した。ゴールに近い位置でも見せる安定したボールキープがチームを押し上げ、中盤に下がった位置から放つスルーパスでもビッグチャンスをもたらした。「ドリブル、パスだけじゃない。相手の予想していないプレーをする」という竹本はプリンスリーグで2試合連続2得点を挙げるなどチームの高い期待に応えるプレーで勝利に貢献している。

 福岡から選手権出場歴のない東京の高校へ進学を決めた理由は「東京ならいろいろな人に見られると思ったから」。目標はプロ。その夢をかなえるためにもよりチームにより勝利をもたらし、全国へ導かなければならない。「波に乗れば自分たちの攻撃は最強だと思う。でも(良い悪いの)波があるし、自分も波がある選手だと思う。もっと技術を上げないといけない」。よりインパクトのある活躍で自らの将来も切り開く。

(取材・文 吉田太郎)
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