beacon

大分、森島2発で連敗ストップ

このエントリーをはてなブックマークに追加
[6.9 J2第18節 大分2-0松本 大銀ド]

 J2第18節の7位・大分トリニータ対15位・松本山雅FC戦が大分銀行ドーム(大分)で行われ、大分がFW森島康仁の2ゴールによって2-0で勝った。

 ともに3-6-1システム。大分は8試合連続不敗が5月27日の千葉戦(0-2)で止まり、その後2連敗中だった。上位争いに食らいつきたいチームはダブルボランチの一角として開幕戦以来の先発となるキム・ジョンヒョンを起用。宮沢正史とコンビを組ませた。右MFは三平和司で、左がイ・ドンミョン。3トップは森島を中央に右サイドに西弘則、左には村井慎二が配置された。GKは清水圭介で、3バックは土岐田洸平阪田章裕石神直哉の構成だった。

 一方、ここまでホームの9を上回る勝ち点11をアウェーでたたき出している松本はGKが野澤洋輔で、多々良敦斗飯尾和也飯田真輝の3バック。中盤は1日に獲得が発表されたばかりのユン・ソンヨル喜山康平とダブルボランチを組み、右サイドが玉林睦実、左サイドが鐡戸裕史。トップ下に楠瀬章仁船山貴之が入り、1トップは塩沢勝吾が務めた。

 終盤の松本の猛攻を跳ね返した大分が勝ち点3をつかんだ。1点を追う松本は後半35分にFWエイジソンのループパスで船山が抜け出し、39分には飯田が左サイドから決定的な左足シュート。直後には左CKのこぼれ球を交代出場のFW木島徹也が右足で叩く。ハーフタイムに反町康治監督から「3人の相手DFにそくして数的優位を作り出していこう」とアドバイスを受けた松本は後半、積極性と前への推進力を十分に見せていた。だが、痛恨のミスで勝機を逸してしまう。43分、右サイドからのバックパスをここまで好守を見せていたGK野澤が空振り。「無我夢中でやりました」とプレッシャーをかけていた森島が右足で難なくこの日2点目のゴールを流し込んだ。

 前半8分にも左サイドの角度のない位置から強引に左足シュートを決めていたストライカーの2発。連敗をストップする3試合ぶりの白星は意地の勝利でもあった。前節、アウェーで東京Vと対戦した大分は田坂和昭監督も「あまりにも不甲斐ない試合だった」と振り返る内容で1-3で敗れていた。今週は緊急ミーティングも行い、必勝を期して臨んだホームゲーム。GK清水の集中したセービングや、気持ちの入った攻守でつかんだ勝利については、指揮官も「選手が気持ちを出して戦ってくれた。足りない部分はありますけれど、いい戦いができた」と納得の表情で讃えていた。

TOP