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CB御厨が2戦連発!草津がアウェーで町田下す

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[6.9 J2第18節 町田0-2草津 町田]

 町田市立陸上競技場(東京)で開催されたJ2第18節のFC町田ゼルビア対ザスパ草津戦は、CB御厨貴文の2試合連続ゴールなどによって草津が2-0で制した。

 4-2で勝った4月30日の横浜FC戦を最後に6試合白星のない21位・町田と、前節(6月2日)の福岡戦で9試合ぶりの白星を挙げた草津。ともに下位からの脱出を目指す両チームの一戦は、アウェーの草津が勝ち点3をもぎ取った。草津は悪い流れを止めた福岡戦と同じスターティングイレブン。4-4-2システムのGKは北一真で4バックは右から新人DF小柳達司中村英之、福岡戦決勝ゴールの御厨、永田拓也。中盤は松下裕樹熊林親吾のダブルボランチで右MFが遠藤敬佑、左が林勇介、2トップは小林竜樹金成勇がコンビを組んだ。

 ホームで流れを変えたかった町田は4-4-2システムでGK修行智仁。ディフェンスラインは右から三鬼海田代真一、前節初先発した加藤恒平藤田泰成の4バック。累積警告でコリン・マーシャルが出場停止の中盤は太田康介と新人MF庄司悦大が中央でコンビを組み、右サイドは8試合ぶりの先発となる北井佑季で、左が鈴木崇文。2トップは平本一樹と新人FW鈴木孝司が先発した。

「前半の最初20分は恐れたようなところがあった」。町田のオズワルド・アルディレス監督が悔やんでいたが、立ち上がりにリズムをつかんだ草津が前半19分に奪った1点で優位に立った。序盤ペースを握った草津は遠藤や松下が相手ゴールを捉えたシュートを放つと19分、CKの流れから永田の左クロスに飛び込んだ御厨が頭で先制点を奪う。

 一方、町田は庄司の縦パスから北井が右足シュートへ持ち込み、三鬼の右クロスから平本がヘディングシュートを放つが、相手ゴールを脅かすには至らない。ボールを支配しているものの、前線に入るところで攻撃を潰されていた町田は後半開始から鈴木に代えてFWドラガン・ディミッチを投入。高い精度のポゼッションに加え、前線にボールが収める回数も増やした。主導権を握った町田は、右サイドの北井が鋭いドリブルでチャンスメークし、田代の右足ミドルなどで草津ゴールを脅かす。そして29分には左CKから北井の放った右足ミドルがクロスバーを叩いた。

 だが、次に1点を奪ったのは後半開始から30分までシュートゼロの草津だった。後半31分、「チャンスがあればシュートを打って流れを変えようと思っていた」という金が右サイドのスペースへ飛び出し右足を一閃。耐えた守備陣の奮闘に応える4試合ぶりゴールを決めて勝敗の行方を自らへ傾けた。草津の副島博志監督は「先制点と2点目というのは勝敗のポイントになると選手に伝えていた。狙い通りの形だったと思う」。4敗1分と未勝利だった5月から6月は2連勝。御厨が「次も勝てるように頑張る」と意気込んだように、昨年9位の草津がここからさらに順位を上げていく。

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