[Fリーグ]2日連続の勝利を目指した一戦は、大阪が町田に逆転勝利
[6.17 F第2節 大阪 3-2 町田 代々木第一]
前日の開幕戦に続き、代々木第一体育館で行われているFリーグ2012の第2節。第2試合ではシュライカー大阪とペスカドーラ町田が対戦した。前半7分、FP甲斐修侍が強烈なシュートを大阪ゴールに叩き込み、町田が先制する。オウンゴールで試合は振り出しに戻ったが、前半18分にはFP篠崎隆樹の得点で、再び町田がリードした。しかし、後半に入ると大阪が町田のミスを逃さずに加点する。後半8分、10分と立て続けにゴールを決めて、一気に試合をひっくり返した。その後、町田に得点を許さず、大阪が3-2で勝利を収めている。
開幕戦をともに勝利で飾った両チームは、立ち上がりから持ち味を存分に発揮する。細かいパスワークで攻撃的なフットサルを展開する町田に対し、大阪は堅い守備力からの鋭い速攻が特徴のチームだ。序盤は町田がボールを支配し、大阪ゴールに迫る。
前半7分、先制点を挙げたのは町田の甲斐だった。大阪の選手の寄せが甘くなった瞬間を逃さずに得意の左足で豪快にシュートを決めた。大阪も反撃に出る。9分には敵陣深くでキックインを得ると、左から右サイドのFP一木秀之にループパスが出る。一木がゴール前に速いボールを折り返すと、甲斐のクリアーミスが町田ゴールに入り、オウンゴール。大阪が同点に追いついた。
前半12分には町田のFP篠崎隆樹がPA内でGKと1対1の局面を迎える。篠崎はループシュートでゴールを狙ったが、素早い飛び出しを見せたGKイゴールが体に当ててブロックし、追加点を許さない。その後も町田はゴール前にボールを運び、チャンスをつくる。18分には右サイドから中央に切り込んだ篠崎が、得意の左足でシュートを決めて、町田が2-1と再びリードする。
19分には町田のFP滝田学が、相手GKが前に出ていたのを見逃さずに、ロングシュートを狙う。しかし、ボールはゴールを捉えることはできなかった。前半はこのまま2-1で町田のリードで終了する。
後半に入り、先にゴールを挙げたのは大阪だった。8分、高い位置でボールを奪ったFPヴィニシウスが飛び出してくるGKを横に揺さぶり、GKが飛んだ瞬間に腋の下からシュートを流し込んだ。エースの冷静な得点で、大阪が2-2に追いつく。
町田も篠崎を中心としたパスワークで大阪ゴールを目指すが、集中した大阪の守備を崩せない。そして10分にはCKから町田の連係ミスを逃さずに、一木がこぼれ球に反応し、つま先で蹴り込んで逆転ゴールを決めた。
しかし、大阪は残り時間が8分48秒の時点で、5つ目のファウルを犯してしまうと、15分には6つ目のファウルを取られ、町田に第2PKを与えてしまう。町田はFP横江玲が第PKを蹴ったが、GKイゴールが体でブロック。こぼれ球に町田のFP森谷優太が反応したが、DFに体を寄せられてボールをコントロールしきれなかった。
18分には町田のGK原章展が大阪のクロスをキャッチ。前線には町田の選手が多く残っており、決定的なチャンスになったが、ここでもGKイゴールが立ちはだかる。Fリーグ最高のGKはボールホルダーに絶妙なタイミングで体を寄せて、前へボールを動かすことを不可能にし、相手の攻撃を遅らせた。バックパスを選択させると、戻ってきたDFがシュートをブロックしてピンチを凌いだ。同点に追い付きたい町田は、19分にも篠崎がPA内でシュートをしたが、これは右ポストに嫌われる。
最後まで攻める町田は、残り44秒、FP金山友紀が左サイドからシュートを放つが、ボールはゴール左に外れる。最後は大阪がロングボールでうまく時間を使い切り、タイムアップ。連勝をかけた一戦は、大阪が3-2で勝利した。
この試合のマン・オブ・ザ・マッチには、決勝点を挙げた大阪の一木が選出された。試合を終えた一木は「先制されて追いついても跳ね返されたので、精神的にもきつい試合でした。簡単な試合は一つもありませんが、そういう試合も勝ちきれているのはチームが強くなっている証だと思います。後ろにイゴールがいてくれるが、彼の存在は大きいし、思い切りよく前に行ける。チームの課題は得点力でしたが、2試合続けて3点を取ることができているのは成長だと思います。僕たちはリーグで優勝することが、今年のノルマだと思っています。これからも試合は続くので、来週のアウェーゲームも勝ちたいと思います」とコメントし、勝利を喜んだ。
この後、第2節・第3試合のアグレミーナ浜松対エスポラーダ北海道の一戦は、15時にキックオフする。
第2節 第2試合の結果
シュライカー大阪 3-2 ペスカドーラ町田
[シ]オウンゴール(9分)、ヴィニシウス(28分)、一木秀之(30分)
[ペ]甲斐修侍(7分)、篠崎隆樹(12分)
第1試合 バサジィ大分 4-1 デウソン神戸
第3試合 アグレミーナ浜松-エスポラーダ北海道 15:00KO
第4試合 湘南ベルマーレ-名古屋オーシャンズ 17:05KO
第5試合 バルドラール浦安―府中アスレティックFC 19:10KO
(取材・文 河合拓)
前日の開幕戦に続き、代々木第一体育館で行われているFリーグ2012の第2節。第2試合ではシュライカー大阪とペスカドーラ町田が対戦した。前半7分、FP甲斐修侍が強烈なシュートを大阪ゴールに叩き込み、町田が先制する。オウンゴールで試合は振り出しに戻ったが、前半18分にはFP篠崎隆樹の得点で、再び町田がリードした。しかし、後半に入ると大阪が町田のミスを逃さずに加点する。後半8分、10分と立て続けにゴールを決めて、一気に試合をひっくり返した。その後、町田に得点を許さず、大阪が3-2で勝利を収めている。
開幕戦をともに勝利で飾った両チームは、立ち上がりから持ち味を存分に発揮する。細かいパスワークで攻撃的なフットサルを展開する町田に対し、大阪は堅い守備力からの鋭い速攻が特徴のチームだ。序盤は町田がボールを支配し、大阪ゴールに迫る。
前半7分、先制点を挙げたのは町田の甲斐だった。大阪の選手の寄せが甘くなった瞬間を逃さずに得意の左足で豪快にシュートを決めた。大阪も反撃に出る。9分には敵陣深くでキックインを得ると、左から右サイドのFP一木秀之にループパスが出る。一木がゴール前に速いボールを折り返すと、甲斐のクリアーミスが町田ゴールに入り、オウンゴール。大阪が同点に追いついた。
前半12分には町田のFP篠崎隆樹がPA内でGKと1対1の局面を迎える。篠崎はループシュートでゴールを狙ったが、素早い飛び出しを見せたGKイゴールが体に当ててブロックし、追加点を許さない。その後も町田はゴール前にボールを運び、チャンスをつくる。18分には右サイドから中央に切り込んだ篠崎が、得意の左足でシュートを決めて、町田が2-1と再びリードする。
19分には町田のFP滝田学が、相手GKが前に出ていたのを見逃さずに、ロングシュートを狙う。しかし、ボールはゴールを捉えることはできなかった。前半はこのまま2-1で町田のリードで終了する。
後半に入り、先にゴールを挙げたのは大阪だった。8分、高い位置でボールを奪ったFPヴィニシウスが飛び出してくるGKを横に揺さぶり、GKが飛んだ瞬間に腋の下からシュートを流し込んだ。エースの冷静な得点で、大阪が2-2に追いつく。
町田も篠崎を中心としたパスワークで大阪ゴールを目指すが、集中した大阪の守備を崩せない。そして10分にはCKから町田の連係ミスを逃さずに、一木がこぼれ球に反応し、つま先で蹴り込んで逆転ゴールを決めた。
しかし、大阪は残り時間が8分48秒の時点で、5つ目のファウルを犯してしまうと、15分には6つ目のファウルを取られ、町田に第2PKを与えてしまう。町田はFP横江玲が第PKを蹴ったが、GKイゴールが体でブロック。こぼれ球に町田のFP森谷優太が反応したが、DFに体を寄せられてボールをコントロールしきれなかった。
18分には町田のGK原章展が大阪のクロスをキャッチ。前線には町田の選手が多く残っており、決定的なチャンスになったが、ここでもGKイゴールが立ちはだかる。Fリーグ最高のGKはボールホルダーに絶妙なタイミングで体を寄せて、前へボールを動かすことを不可能にし、相手の攻撃を遅らせた。バックパスを選択させると、戻ってきたDFがシュートをブロックしてピンチを凌いだ。同点に追い付きたい町田は、19分にも篠崎がPA内でシュートをしたが、これは右ポストに嫌われる。
最後まで攻める町田は、残り44秒、FP金山友紀が左サイドからシュートを放つが、ボールはゴール左に外れる。最後は大阪がロングボールでうまく時間を使い切り、タイムアップ。連勝をかけた一戦は、大阪が3-2で勝利した。
この試合のマン・オブ・ザ・マッチには、決勝点を挙げた大阪の一木が選出された。試合を終えた一木は「先制されて追いついても跳ね返されたので、精神的にもきつい試合でした。簡単な試合は一つもありませんが、そういう試合も勝ちきれているのはチームが強くなっている証だと思います。後ろにイゴールがいてくれるが、彼の存在は大きいし、思い切りよく前に行ける。チームの課題は得点力でしたが、2試合続けて3点を取ることができているのは成長だと思います。僕たちはリーグで優勝することが、今年のノルマだと思っています。これからも試合は続くので、来週のアウェーゲームも勝ちたいと思います」とコメントし、勝利を喜んだ。
この後、第2節・第3試合のアグレミーナ浜松対エスポラーダ北海道の一戦は、15時にキックオフする。
第2節 第2試合の結果
シュライカー大阪 3-2 ペスカドーラ町田
[シ]オウンゴール(9分)、ヴィニシウス(28分)、一木秀之(30分)
[ペ]甲斐修侍(7分)、篠崎隆樹(12分)
第1試合 バサジィ大分 4-1 デウソン神戸
第3試合 アグレミーナ浜松-エスポラーダ北海道 15:00KO
第4試合 湘南ベルマーレ-名古屋オーシャンズ 17:05KO
第5試合 バルドラール浦安―府中アスレティックFC 19:10KO
(取材・文 河合拓)
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