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西野監督率いる神戸が公式戦3連勝、横浜FMに競り勝つ

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[6.27 ナビスコ杯第7節 神戸3-2横浜FM ホムスタ]

 西野朗監督率いるヴィッセル神戸はホームで横浜F・マリノスと対戦し、3-2で勝利した。2度追いつかれるも突き放しての白星獲得。西野監督が指揮を執ってからの3試合では2敗1分だったものの、その後は公式戦3連勝。すでに敗退が決まっているチーム同士の一戦だったが意地の勝利でナビスコ杯を締めくくった。

 3連勝を飾ったものの試合後、西野監督は「守備面ではハードワークをして連動してというのはできていたが、攻撃に関してはそうはいかない」と苦い表情。「きょうのような組織的な戦いにカウンターが入っていければ、それがベストな選択となる」と勝利にも表情は緩めず。淡々と語っていた。

 先手を取ったのは神戸だった。前半9分、セットプレーからゴールを奪う。MF朴康造の右CKからファーサイドのDF河本裕之がヘディングシュート。これがゴールネットを揺らし、神戸が先制に成功した。しかし前半37分に横浜FMがすかさず追いつく。センターライン付近でボールを受けたMF谷口博之が前線へスルーパス。左サイドへ抜け出したFW小野裕二が右足での絶妙なトラップからドリブル突破。低い弾道の右足シュートを決めてみせた。1-1と試合は振り出しに戻された。

 それでも前半終了間際の41分に神戸が2度目のリードに成功。横浜FMの右CKから谷口がヘディングシュート。これをGK嘉味田隼がキャッチすると、素早く前線へボールを入れる。センターライン付近でMF森岡亮太がトラップミス。一度はMF齋藤学がカットするも、処理しきれない。こぼれたボールを再びかっさらった森岡がドリブルで駆け上がった。PA手前で正面のDF3枚を振り切ると、落ち着いてシュート。鮮やかなカウンターで2-1とリードを奪い、前半を折り返した。

 2度もリードに成功し、次こそは逃げ切りたい神戸だったが、試合後に河本が「先に点を取って、3-1で追われれば良かったが失点してしまったのでそこは反省しています」と振り返るような展開になってしまった。2-1と1点リードで迎えた後半35分にまさかの失点。横浜FMが右サイドからチャンスをつくった。MF狩野健太の縦パスから右サイドへDF小林祐三が抜け出す。右クロスをゴール正面のFW松本翔が頭で逸らすと、ファーサイドのDF金井貢史がシュートを突き刺した。2-2と試合は振り出しに戻る。

 しかし終了間際の後半42分にホームの神戸が意地をみせた。再びセットプレーからの得点。朴の右CKから最後はゴール正面の河本がヘディングシュート。思い切りよく叩き込み、3-2と3度目のリードを奪った。そのまま逃げ切った神戸が勝利。激しい点の取り合いを制し、公式戦3連勝を飾ってみせた。

 試合後、セットプレーから2点を奪った河本は「いい流れできているので、そこを崩さないようにチームがやりたいことを目指して、自分は身体を張って頑張りたい」と力強く語った。今季最多の3連勝で波に乗り、中2日で迎える川崎F戦でも勝利を手にしたいところだ。


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