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OA吉田も初先発、U-23代表は杉本の2戦連発弾でベラルーシを下す

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[7.18 国際親善試合(U-23) 日本1-0ベラルーシ ノッティンガム]

 ロンドン五輪に出場するU-23日本代表は18日、英ノッティンガムでU-23ベラルーシ代表と国際親善試合を行い、1-0で競り勝った。オーバーエイジのDF吉田麻也が先発し、同じくDF徳永悠平も後半から途中出場。守備陣が完封に抑えると、後半36分に途中出場のFW杉本健勇が2戦連発となる決勝点を決めた。日本は21日にメキシコと五輪前最後の強化試合を行い、いよいよ26日にグループリーグ初戦となるスペイン戦に臨む。

 日本は6月8日のW杯アジア最終予選・ヨルダン戦で右膝内側側副靭帯を損傷した吉田が40日ぶりに公式戦復帰。オーバーエイジとして加わった五輪代表では初先発となり、キャプテンマークも巻いた。11日に行ったニュージーランドとの壮行試合(1-1)からは先発3人を変更。吉田のほか、ニュージーランド戦に不在だったMF宇佐美貴史とDF酒井高徳が先発した。
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 開幕を約1週間後に控え、ロンドン五輪に出場するチーム同士の強化試合。時折、強い雨も降る中、試合は静かな立ち上がりとなった。前半11分、宇佐美の左CKのこぼれ球を吉田が左足でシュート。セットプレーからチャンスを得るも、流れの中ではなかなか攻撃の形をつくれなかった。

 前半24分には中盤でのパスミスから決定的なピンチを招くが、MFゴルデイチュクのシュートはGK権田修一の正面を突く。逆に同25分、日本はMF清武弘嗣が宇佐美とのワンツーで中央を突破。右足でミドルシュートを狙ったが、GKに弾かれた。

 トップ下で先発した宇佐美は何度か左サイドに流れ、得意のドリブルからチャンスを演出する。前半29分、左サイドから切れ込み、右足でクロス。これに飛び込んだFW大津祐樹がヘディングシュートを狙うが、ゴール上に外れた。同33分、右サイドからカットインした清武が右足を振り抜くが、これもGKの正面。同42分、FW永井謙佑の左足ミドルも大きく浮くなど、攻めあぐねる展開のまま前半を0-0で折り返した。

 日本はハーフタイムに6人を交代。大津、永井、清武、MF扇原貴宏、MF山口螢、DF鈴木大輔が下がり、FW杉本健勇、FW齋藤学、MF東慶悟、MF山村和也、MF村松大輔、DF徳永悠平がピッチに入った。徳永はCBに入り、最終ラインは右からDF酒井宏樹、徳永、吉田、酒井高。吉田とのオーバーエイジコンビが4バックの中央に位置した。ダブルボランチは山村と村松。宇佐美は左サイドに移り、トップ下に東、右サイドに齋藤が入り、杉本が1トップを務めた。

 後半6分、9分と杉本が立て続けにシュートを放つなど積極的なプレーを見せるが、コンビネーションから相手守備陣を崩す場面をなかなかつくれない。同13分には山村の縦パスが相手選手に当たってゴール前にこぼれ、走り込んだ東が決定機を迎えるもシュートはGKに阻まれた。

 日本は後半17分、権田、吉田、酒井宏の3人がベンチに下がり、バックアップメンバーのGK林彰洋、DF大岩一貴、MF米本拓司を投入。大岩は右SB、米本はボランチに入り、山村がCBにポジションを下げた。後半22分には東からパスを受けた宇佐美がシュートを狙うが、GKがセーブ。同29分、宇佐美が左サイドから逆サイドに展開し、東の右クロスに杉本が右足で合わせるも、シュートはミートせず、ゴール右に外れた。

 後半31分には宇佐美に代えてバックアップメンバーのFW山崎亮平をピッチに送る。GK安藤駿介を除くベンチメンバー10人を投入すると、後半36分、待望のゴールが生まれた。杉本が東とのパス交換から右足を振り抜く。PA手前から狙い澄ましたシュートがゴール右隅に吸い込まれた。ニュージーランドとの壮行試合に続く杉本の2戦連発弾。最年少の19歳がまたしても結果を残すと、ニュージーランド戦では後半ロスタイムに失点した守備陣も最後まで無失点に抑え、1-0で逃げ切った。

(取材・文 西山紘平)

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