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[フットサルW杯2012]稲葉が意地のゴールも、日本はブラジルに1-4で敗れる

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[11.1 フットサルW杯2012 ブラジル4-1日本 コラート]

 フットサルW杯は1日に開幕し、日本代表は前回王者のブラジル代表と対戦した。立ち上がりからブラジルにチャンスをつくられるが、日本もGK川原永光(名古屋オーシャンズ)を中心に守り抜く。前半は1失点に抑えた日本だったが、後半の立ち上がり、自分たちのミスから失点を重ねてしまい、立て続けに3失点を喫してしまう。後半14分にはFP稲葉洸太郎(バルドラール浦安)がゴールを決め、1点を返したが、その後はブラジルの守備を崩すことはできず。初のグループステージ突破を目指す日本だが、初戦は1-4と黒星スタートとなった。

 日本代表のスタメンは、親善試合の2試合と同じ。GK川原永光、FP小宮山友祐、FP星翔太、FP木暮賢一郎、FP逸見勝利ラファエルとなっている。対するブラジルはGKチアゴ、FPアリ、FPビニシウス、FPネト、FPウィルデが先発に名を連ねている。

 戦前の予想通り、立ち上がりからブラジルがボールを支配する。日本はピッチが滑ることもあり、なかなか対応できずにフィニッシュに持ち込まれてしまう。それでもGK川原の好セーブなどで序盤のピンチを凌いでいく。前半5分に日本はFP三浦知良(横浜FC)、ブラジルはFPファルカンを起用し、スタンドは大いに沸いた。

 カズは前半7分に連続してシュートを放ち、会場を盛り上げる。ブラジルもFPシミがカズに1対1を仕掛けてシュートに持ち込むが、枠を外れて行った。その後も押し込まれる日本だが、GK川原の好守もあり、ブラジルにゴールを許さない。ときおり日本も速攻からチャンスをつくる。前半13分にはFP稲葉洸太郎からFP木暮賢一郎にパスが出るものの、木暮の足下には収まらずに、シュートに行けなかった。

 粘り強い戦いを見せていた日本だったが、前半14分に先制を許す。キックインが中央の選手に入ると、混戦の中から右サイドでフリーになっていたFPウィルデの前にボールがこぼれる。GK川原も飛び出して対応しようとしたが、間一髪、ウィルデの足の振りが速く、ゴールネットを揺らされた。

 リードを許した日本は前半16分、FP森岡薫(名古屋オーシャンズ)が高い位置で相手からボールを奪い、FP逸見勝利ラファエルにパス。距離のある位置から逸見がゴールを狙ったが、シュートはGKチアゴの正面を突いてしまう。その後もブラジルに押し込まれる展開が続いた日本だが、追加点は許さず。前半を0-1で終えている。

 後半開始直後、日本は自陣深い位置で木暮から小宮山に出たパスをカットされてしまう。そのままFPネトにゴールを決められる。同3分にもFPアリにドリブルを仕掛けられると、複数の選手での対応を強いられる。アリは倒れながらも、中央のウィルデにパス。GK川原もアリに対応しようとしていたため、無人になったゴールにシュートを決められた。さらに同5分には左サイドをFPビニシウスに突破されると、中央に入ったボールに川原が反応。しかし、これが自ゴールに転がってしまい、0-4と点差を広げられる。

 決勝トーナメント進出のためには、得点差を縮めておきたい日本も後半8分に稲葉がDFを引きつけて、左足でシュート。左ポストを叩いたボールは、ゴールに吸い込まれ、日本も1-4と意地を見せた。ブラジルが引いたこともあり、その後はボールを回せる状況になった日本だが、シュートに持ち込むことができない。このまま得点は動かず、日本は1-4で敗れてしまった。

(取材・文 河合拓)

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