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徳島が「生き残り合戦」制す!千葉は4戦連続ノーゴールで昇格は絶望的

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[10.30 J2第33節 千葉0-1徳島 フクアリ]

 “サバイバル決戦”を制した。昇格圏を追う5位ジェフユナイテッド千葉と4位徳島ヴォルティスの昇格争い直接対決は、徳島がDF西嶋弘之の決勝点で1-0で競り勝ち、2試合ぶりの勝ち点3を手にした。

 前節、札幌に敗れて4位に後退した徳島が崖っ縁で踏みとどまり、3位札幌との勝ち点差1をキープ。美濃部直彦監督は試合後のインタビューで「生き残り合戦だった。前節、(札幌との)直接対決に負けて、今日は絶対に勝たなきゃいけない相手だった。何とかしのいで勝ててよかった」と安堵の表情を浮かべ、「終盤戦で相手の猛攻を受けても粘り切れる強さが出てきたのかなと思う」とコメント。残り5試合での逆転昇格へ、自信も弾みも付く大きな1勝となった。

 神戸清雄監督就任3戦目の千葉はまたしても1点が遠く、泥沼のホーム3連敗。前半21分には、PA内でMF斉藤大介に倒されてPKを獲得したFW深井正樹が自らキッカーを務めたが、ゴール左を狙ったキックはGKオ・スンフンが右手1本で弾き、ゴールを死守した。

 千葉は後半22分、7月31日の横浜FC戦(1-1)以来15試合ぶりにベンチ入りしたFWオーロイを投入。右膝前十字靭帯部分損傷から3ヵ月ぶりに復帰した204cmの長身FWは右膝に痛々しいテーピングを巻きながらピッチに入る。前線にターゲットマンを置き、1点を狙ったが、その直後に先制点を許した。

 後半24分の右CK。徳島はMF徳重隆明のピンポイントキックに西嶋がゴール前に飛び込み、打点の高いヘディングシュート。強烈な一撃はゴールライン上でクリアしようとしたDF山口慶の足を弾き、ゴールネットを揺らした。

 追い込まれた千葉は後半38分、MF伊藤大介の左CKにオーロイがニアサイドで合わせるが、ヘディングシュートはゴール左へ。終盤は怒涛の猛攻を見せたが、徳島も気迫のディフェンスで対抗。後半ロスタイムにはPA内のこぼれ球をDFマーク・ミリガンが右足で狙ったが、枠を捉え切れず、そのまま0-1で敗れた。

 千葉は悪夢の4試合連続ノーゴールで5試合勝利なし(1分4敗)。残り5試合で昇格圏までの勝ち点差は8に開き、6位に浮上した北九州にも勝ち点で並ばれるなど、3年ぶりのJ1復帰は絶望的となった。

[写真]後半24分、徳島のDF西嶋弘之がヘディングで決勝点を決める

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