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右SB田村が今季初ゴール含む2発、仙台・手倉森監督「勝って希望の光に」

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[11.16 天皇杯3回戦 仙台3-1福岡 ユアスタ]

 リーグ戦10試合負けなし(7勝3分)と好調を持続しているベガルタ仙台が天皇杯でも強さを発揮した。すでにJ2降格の決まっているアビスパ福岡に3-1で快勝。その主役は意外な“伏兵”だった。

 前半18分、MF松下年宏の右CKは一度は福岡DFにクリアされたが、セカンドボールを拾ったDF田村直也が右足でゴール右上に叩き込む先制点。同22分にもスローインからパスをつなぎ、MF武藤雄樹から横パスを受けた田村が右足ミドルシュートを決め、2-0と突き放した。

 今季リーグ戦では16試合に出場している田村だが、ナビスコ杯3試合を含め、ここまでの公式戦は無得点。今季公式戦初ゴールを含む2得点を5分間で挙げ、チームを勝利に導いた。

 右SBで先発起用した田村について手倉森誠監督は「ユーティリティー選手としてメンバーに絡んではいるけど、なかなかスタメンの回数を考えれば少ない方かもしれないが、そういったところを辛抱強くやってこられたからこそ、ゴールという形で彼が報われたと思う」と手放しで称えた。

 後半23分にFW岡本英也に1点を返され、2-1と詰め寄られたが、後半37分に途中出場のFW中島裕希が試合を決定付ける3点目。終わってみれば3-1の快勝で4回戦に駒を進めた。

 12月17日の4回戦ではC大阪と対戦することになった仙台。「しっかり勝って希望の光になるべく、自分たちの勇姿を東北の皆さんの前に1試合でも多く表現したい」と意気込む手倉森監督は「震災が起きた年に我々がファイナリストとしてあの国立に立つことが今年の一番の希望の光になれるんじゃないかという話を選手たちとしているので、それを実現させたいと思っている」と、元日決戦も見据え、さらなる躍進を誓っていた。


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