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[アルガルベ杯]澤不在のなでしこがアメリカ撃破!!W杯決勝の再戦制す

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[3.5 アルガルベ杯B組 日本1-0アメリカ アルガルベ]

 アルガルベ杯のグループリーグ最終戦が5日に行われた。B組の日本女子代表(なでしこジャパン)は、FIFAランキング1位のアメリカ女子代表と対戦。日本が世界一に輝いたドイツW杯の決勝カードの再現となった一戦は、後半38分に日本がMF宮間あやの左CKから途中出場のFW高瀬愛実が決めたゴールを守りきり、1-0で勝利した。ドイツW杯決勝戦はPK戦での勝利だったため、90分間でのアメリカ戦勝利は史上初となった。日本は今大会でノルウェー戦(2-1)、デンマーク戦(2-0)に続き、3連勝。グループリーグを首位で終えた。今後は7日に決勝戦を戦う。

 なでしこジャパンはMF澤穂希が体調不良のためにメンバー外となり、MF田中明日菜が先発スタート。W杯では正守護神だったGK海堀あゆみはベンチスタートとなり、GK福元美穂が先発した。先発11人の内、9人がW杯決勝・アメリカ戦出場メンバーとなった。システムは4-4-2を採用。DFラインは右から近賀ゆかり岩清水梓熊谷紗希鮫島彩。ダブルボランチは阪口夢穂と田中が組み、2列目は右に大野忍、左に宮間あやが入った。2トップは今大会初の先発となる安藤梢と永里優季が務めた。

 対するアメリカも日本同様に、先発11名の内9名がドイツW杯決勝に出場した選手となった。4-4-2システムを採用し、W杯決勝・日本戦でともにゴールを決めたFWワンバックとFWモーガンが2トップを組んだ。

 ファーストシュートは日本が放つ。前半2分、PA外正面から宮間がミドルシュート。右足で迷いなく放ったシュートはポスト左へ外れた。積極的に攻め込み、幸先良い立ち上がりとなった日本だったが、直後にあわや失点という場面を迎える。センターライン付近からのFKをワンバックが頭で落とすと、こぼれに飛び出したモーガンがPA内左からシュート。ゴールネットを揺らす。しかし、モーガンのポジションがオフサイドの判定。失点を免れた。

 しかし、日本も田中と阪口が中盤で起点となり、チャンスを演出する。前半14分には田中のパスを受けた宮間がミドルシュートを放つも、これはGK正面。同18分には中央の阪口が左サイドへ展開。宮間の左クロスに永里が飛び込むがわずかに合わない。

 すると後半25分過ぎからアメリカがロングボールを中心に、フィジカルの強いワンバックとモーガンを的にした攻撃で反撃に出る。それでもDF陣が奮闘。縦への速い攻撃にも必死に自陣へ戻り、あと一歩のところでクリア。ゴールを割らせない。後半26分にはベーラーのロングボールからモーガンに抜け出され、右足シュートを許す。しかし、これはポスト右を叩いた。その後もスコアは動かずに前半を0-0で折り返した。

 後半開始からアメリカは3選手を交代。後半13分には途中出場のコックスの左クロスを阪口がクリアするも、こぼれをモーガンに拾われ、ダイレクトでシュートを許す。これはクロスバー上方へ外れた。同17分にはワンバックのパスからPA右へモーガンに抜け出されてしまう。マークしていた岩清水がかわされ、シュートを許すも、ポスト右へ外れていった。

 後半20分に日本ベンチは動く。安藤、大野、岩清水に代えて、高瀬愛実川澄奈穂美宇津木瑠美をピッチへ送った。高瀬が永里と2トップを組み、川澄が右サイドへ入り、宇津木がCBを務めた。直後の23分には宮間からの浮き球パスに高瀬が走り込むが、わずかに届かなかった。アメリカは同27分、ワンバックに代えて、FWルルーを送り込んだ。その後もスコアは動かず。同34分には阪口に代わって、高さのあるFW菅澤優衣香が出場した。

 すると後半38分、川澄の右クロスは相手DFにクリアされるもCKを獲得。宮間の蹴り込んだ左CKに走り込んだ高瀬が頭で合わせた。DFをかわしての渾身のヘディングシュートがゴールネットを揺らし、日本が先制に成功した。ロスタイム3分には田中に代えて、伊藤香菜子を投入。終了間際には押し込まれてピンチを迎えたが、GK福元を中心とした守備陣が踏ん張り、最後までゴールを守り切った。そのまま試合は終了。日本が1-0でアメリカを下し、決勝戦へ駒を進めた。

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