[3.11 J2第2節 草津1-3湘南 正田スタ]

　湘南ベルマーレは敵地でザスパ草津と対戦した。昨季まで草津でプレーしたMF古林将太のゴールや大卒ルーキーMF岩上祐三の2戦連続弾とアシストの活躍などで、湘南が3-1で勝利。開幕戦の京都戦(2-1)に続く連勝を飾った。一方の草津はホーム開幕戦で勝つことはできず。2012シーズン初黒星を喫した。

　立ち上がりから試合の主導権を握った湘南が果敢に攻め込んだ。すると前半29分、右サイド遠めの位置から岩上のFKにゴール正面へ飛び込んだ遠藤がヘディングシュート。今季から副将を務める19歳DFの今季初ゴールで湘南が先制に成功した。

　さらに同39分には古林が追加点。センターライン付近からFW馬場賢治がスルーパスを送ると、抜け出した古林がPA左から右足でループシュート。飛び出したGKの頭上を抜いたボールはゴールネットへ吸い込まれた。湘南が2点のリードを奪い、前半を2-0で折り返した。

　後半3分には草津が意地をみせる。右CKからゴール正面へ飛び込んだDF杉本裕之がヘディングシュート。GK阿部伸行が触り、一度はクロスバーに弾かれるも、こぼれに自ら詰めた杉本が押し込み、1点を返した。ここから流れを取り返したい草津だったが、その後も押し込まれる時間が続く。

　すると後半41分には湘南がダメ押しの3点目。右サイドから攻め込むと、MF宮崎泰右が右サイドから中央へドリブルで流れ、FW高山薫へパス。これを高山がヒールでPA内左へ流す。技ありのパスに抜け出した岩上がGKを前に冷静にシュート。自身の2戦連続弾で3-1に突き放した。そのまま試合は終了。試合を通じて20本のシュートを放った湘南が、その攻撃を実らせて勝ち点3を手に入れた。

　試合後、湘南の曹貴裁監督は若手選手の活躍を受けて「湘南らしさというのは見ている人がおもしろいと感じてくれるサッカー。きょうはみんなが足を止めずに最後までやってくれた」とコメント。古巣相手にゴールを決めた古林は「去年は大変お世話になった。恩返しの意味を込めて、きょうは絶対に勝ってやろうと思っていた」と"古巣戦"へかけていた強い思いを明かした。