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途中出場・柿谷のアシストでC大阪が勝利。川崎Fは今季初黒星

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[3.24 J1第3節 川崎F 0-1 C大阪 等々力]

 J1は24日、第3節を行い開幕2連勝中で4位に立つ川崎フロンターレが、ホーム・等々力陸上競技場にセレッソ大阪を迎えた。前半は両チームともに決定機を生かせない。後半、C大阪は途中出場したMF柿谷曜一朗のアシストから、MFキム・ボギョンが先制点を挙げる。試合終了間際にDF藤本康太が退場したものの、このゴールを守りきり、10年にJ1に昇格してから、リーグ戦で川崎Fに負けたことのないC大阪が1-0で勝利した。

 川崎Fの布陣は、開幕2節と同じメンバー。布陣は4-4-2で、DFは右から實藤友紀、ジェシ、森下俊、小宮山尊信。中盤はダブルボランチに柴崎晃誠、中村憲剛、右に田坂祐介、左に山瀬功治、2トップが小松塁とレナト。対するC大阪は4-2-3-1で、DFは右から酒本憲幸、茂庭照幸、藤本康太、丸橋祐介。ダブルボランチは、山口螢と扇原貴宏のオリンピック代表コンビ。トップ下の3枚は右からキム・ボギョン、ブランキーニョ、清武弘嗣、1トップは前節大阪ダービーで決勝点を挙げたケンペスが務めた。

 前半4分、最初に決定機を迎えたのはアウェーのC大阪だった。ショートコーナーからDF酒本憲幸の上げたクロスに、MF清武弘嗣が頭で合わせる。だが、フリーで放たれたシュートは、ゴール右に外れた。両チームともにビルドアップでのミスもあり、なかなかリズムをつかめない。同19分にはC大阪のMFブランキーニョのクロスがDF小宮山尊信に当たりゴールに飛ぶが、ここはGK 西部洋平がセーブする。

 川崎Fも同20分には古巣との対戦に燃えるFW小松塁が右サイドを突破したが、シュートはDF藤本康太にブロックされる。同25分にも川崎FはFWレナトの長い距離をドリブルしてチャンスをつくる。DFを引き付けてMF中村憲剛に落とす。そこから左サイドに展開すると、DF小宮山尊信のクロスに最後はMF山瀬功治が合わせる。山瀬はオフサイドと判定されたが、人数を掛けた攻撃を見せた。

 同29分にも川崎Fは高い位置でボールを奪ったレナトからショートカウンターに出る。最後はDF實藤友紀のクロスに山瀬が合わせようとしたが空振り。直後にも山瀬は左サイドから中に切り込んでシュート。これはGKキム・ジンヒョンに防がれる。同31分にも川崎Fは左サイドから小宮山がシュートを放つがゴール右に。その1分後には小松が高い位置でボールを奪い、レナト、MF田坂祐介がゴールを狙うものの体を張るC大阪守備陣の前にゴールは挙げられない。

 押し込まれるC大阪も前半40分にはFWケンペスが相手DFが処理できなかったボールを拾いシュートを放つが、枠を捉えられなかった。ロスタイムにも清武のパスからキム・ボギョンがシュートを放つが、利き足ではない右足のシュートは大きく上へ。直後には川崎Fも田坂のパスから小松が最終ラインを抜け出してシュートを打つが、キム・ジンヒョンにセーブされる。結局、両チームチャンスをつくりながらも、前半は0-0で終わる。

 後半、高い位置からプレスをかける川崎Fは相手のミスを誘発してチャンスをつかむ。後半11分には藤本のパスミスを田坂が拾い好機をつかむが、シュートはGKの正面に飛んだ。同29分にはMF柴崎晃誠のパスから山瀬がシュートを放つが、ゴールマウスを捉えられない。C大阪はブランキーニョに代えて、柿谷曜一朗をピッチに送り込む。

 チャンスを待っていた柿谷はファーストプレーで結果を出す。後半30分、柿谷が清武とのワンツーで左サイドを抜け出してクロス。PA内でキム・ボギョンがトラップし、左足でシュートを決めて、C大阪が先制する。後半ロスタイムにはレナトを倒した藤本が、この日2枚目の警告を受けて退場してしまう。このファウルで得たFKをレナトが壁に当て、その直後に試合は終了。1-0で勝利したC大阪が、大阪ダービーに続き連勝を飾った。

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