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北九州が打ち合い制し2連勝、富山は2度のリード守れず初白星逃す

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[3.25 J2第5節 富山2-3北九州 富山]

 今季2分2敗といまだ勝利のない20位カターレ富山は、前節・水戸戦(1-0)で今季初勝利を挙げた14位ギラヴァンツ北九州をホームに迎えた。点の取り合いとなった一戦は北九州が3-2で打ち合いを制し、2連勝。富山は2度のリードを奪いながら、またしても今季初勝利を挙げることはできなかった。

 試合開始と同時にあられが舞い出し、前を向くのも困難なコンディションの中、試合は始まった。前半18分過ぎにはあられも完全に止み、日差しも差し込むなど、その後も目まぐるしく変わる天候のように、試合展開も揺れ動いた。

 立ち上がりからチャンスをつくったのは北九州だった。前半11分、MF安田晃大が右足ミドルを放つと、同15分にも中央をドリブルで駆け上がったMF木村祐志が左足でシュート。いずれも枠を外れたが、ポールポゼッションで上回る北九州が試合を優位に進めた。

 しかし、富山が前半ロスタイムに先制点を奪う。前半26分からFW苔口卓也の負傷交代で急きょ出番の回ってきたFW西川優大がゴール前の混戦をMF吉井直人とのワンツーで抜け出し、右足でシュート。今季岐阜から加入した西川が出場4試合目で待望の移籍後初ゴールを決めた。

 後半は立ち上がりから激しくスコアが動いた。まずは3分、北九州の木村が右サイドでボールを受け、ファーサイドにクロスボール。走り込んだFW池元友樹が打点の高いヘディングシュートをゴールネットに突き刺した。昨季、チーム得点王となる10得点を記録したエースの今季初ゴールで1-1の同点。しかしその2分後、富山はMF加藤弘堅の左CKをFW黒部光昭が頭で合わせ、再び勝ち越しに成功した。

 再び1点を追う展開となった北九州だが、落ち着いてボールをつなぎながら、突破口を見出していく。すると後半21分、左サイドからMF森村昂太が前線にパスを送ると、一度はFW渡大生の頭を超えるが、DF池端陽介のクリアミスからこぼれたボールを渡が拾い、左足で同点弾を突き刺した。

 その後は互いに交代カードを2枚ずつ切り、勝ち越し点を奪いに行く。すると後半40分、その交代策が実った北九州がついに逆転に成功した。右サイドからのCKをショートコーナーでつなぎ、ゴール中央で待ち構える途中出場のMF端戸仁にパス。フリーの端戸は左足で狙い澄ましてゴール左隅に蹴り込んだ。

 端戸の4試合ぶりゴールで初めてリードを奪った北九州がそのまま3-2で逃げ切り、2連勝。それでも三浦泰年監督は「難しい試合の中で点が取れたことは収穫。ただ、ミスから相手にチャンスを与えてしまった。そこを修正して次戦(1日、甲府戦)に挑みたい」と気を引き締めていた。

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