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リーグ未勝利の鹿島が連勝、興梠弾で大宮下す

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[4.4 ナビスコ杯第2節 鹿島1-0大宮 カシマ]

 ナビスコ杯のグループリーグ第2節が4日に各地で行われた。B組の鹿島アントラーズはホームで大宮アルディージャと対戦。前半31分にFW興梠慎三が決めたゴールを守りきり、鹿島が1-0で勝利した。今季のリーグ戦では4戦未勝利(1分3敗)ながらも、ナビスコ杯では第1節の神戸戦(2-0)に続く連勝。一方の大宮は公式戦4戦勝ちなし(2分2敗)となってしまった。

 鹿島は先月31日の横浜FM戦(0-0)から、先発を一人変更。出場停止だったDF新井場徹が先発に復帰し、DFアレックスがベンチへ回った。対する大宮は直近のリーグ戦から先発を2人入れ替えた。FWラファエルとDF金英權がベンチスタートとなり、代わってDF片岡洋介とFW長谷川悠が先発。1トップを長谷川が務め、MFカルリーニョスがトップ下に入った。

 序盤から互いに積極的にシュートを狙う。前半11分、FW大迫勇也のパスを受けたMF遠藤康が中央のMF小笠原満男へパス。PA外から左足でミドルシュートを放つも、GK北野貴之に止められた。大宮もチャンスをつくる。同12分には左サイドから攻め込んだカルリーニョスがマイナスの折り返し。これは味方にはつながらない。同18分には左サイドからドリブルで仕掛けたMFチョ・ヨンチョルが左クロス。走り込んだ長谷川が頭で合わせるも、シュートはクロスバー上方へ外れた。なかなかスコアは動かない。

 しかし前半31分、センターラインを越えた位置でパスを受けたMF柴崎岳がDFをかわしながら、絶妙なスルーパス。抜け出した大迫がシュートを放つが、GKに弾かれる。それでも、走り込んでいた興梠がこぼれを拾って、左足シュート。体勢を崩したGKを前にしながらも、冷静に流し込んだ。鹿島が1-0と先制に成功した。

 先制点をお膳立てした柴崎だったが、前半41分に痛恨の負傷交代。スライディングした際に左足を痛めてしまった。代わって、MF増田誓志がピッチへ送られ、左サイドへ入った。直後の42分には、PA内で仕掛けた大迫がDFをかわしてシュート。決定的な場面だったが、GKが弾く。こぼれに増田が詰めたが、片岡がゴール目前で必死にクリア。追加点はならずに前半を折り返した。

 後半に入っても鹿島の勢いは止まらない。ミドルシュートを果敢に狙う。前半18分にはドリブルで駆け上がった遠藤がPA手前から右足シュート。わずかに枠を外れた。同26分には2トップが連動した動きで決定機を演出。興梠が左サイドで仕掛け、PA内へ抜け出た大迫へパス。大迫の左足シュートはわずかにポスト右へ外れた。

 後半26分にはベンチが動く。遠藤と興梠に代えて、MFドゥトラとFWジュニーニョを投入する。京都から移籍してきたばかりのドゥトラが鹿島デビューを果たした。直後の同27分にはドゥトラのパスからジュニーニョがミドルシュート。これは枠を外れた。1点を守り切りたい鹿島は、システムを変更。中盤を3枚にし、右から小笠原、梅鉢、増田が並んだ。

 対する大宮は後半11分、長谷川に代えてFWラファエルを投入。同20分にはMF金久保順に代わって、MF渡邉大剛。しかし流れを変えることはできず。なかなかシュートまで持ち込めない。同35分にはDF渡部大輔を下げ、MF橋本早十をピッチへ送った。これに伴い、渡邉が右SBに回った。その後も中盤でのパスミスが続き、バイタルまで入れず、シュートまでたどり着けない。

 それでも終了間際の44分には、MF上田康太の浮き球パスからラファエルが決定機を迎える。PA左でDF山村和也とDF岩政大樹をかわして、左足シュート。グラウンダーのボールはわずかにポスト右へ外れた。4分間のロスタイムでもゴールは奪えず。興梠の1点を守り切った鹿島が1-0で勝利した。

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