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柏・福井が移籍後初出場初先発、「もっと前で点に絡むプレーを」

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[4.4 ACL第3節 柏0-0広州恒大 柏]

 柏レイソルのDF福井諒司が移籍後初出場初先発で完封に貢献した。左SBで先発すると、立ち上がりから広州恒大(中国)の勢いに押し込まれたが、守備でも粘り強く対応。「勝ちたかったけど、(失点)ゼロに抑えられたのはよかった」と、柏での“デビュー戦”を無失点で切り抜けた。

 アルゼンチン人の司令塔、MFダリオ・コンカや、ブラジル人コンビのFWクレオ、FWムリチといった広州の強力攻撃陣を無得点に封じ込め、「独特なリズムを持っていて、危険なところは危険だったけど、最後の局面では枠に飛んでない印象がある。押し込まれる時間もあったけど、そんなにやられた感じはしない」と胸を張った。

 10年に福岡大から東京Vに入団した福井。昨季はレンタル移籍先の北九州で33試合に出場し、経験を積んだ。今季から完全移籍で柏に加入。「初めてサポーターの人にも見てもらうし、第一印象というか、最初のプレーが大事だと思っていた」。持ち前のハードマークで前半14分に警告を受けると、ハーフタイムにネルシーニョ監督から「食いつきすぎて、もう1枚もらわないように」と言われ、「それを意識しすぎて相手にいけないところもあった」と反省したが、90分フル出場。後半6分にはFW工藤壮人へくさびのパスを入れ、オーバーラップから自らシュートも狙うなど徐々に攻撃参加の回数を増やしていった。

「もっと前で点に絡むプレーをしないと。SBなので、守備はもちろんだけど、攻撃参加で貢献しないといけない。攻撃にスイッチを入れるパスを出したりして起点になりたいし、点につながるプレーも見せたい。そういうところを高めていきたい」。そう貪欲に語った福井。過密日程の続く今シーズン。新戦力の力がJ1連覇、そしてアジア制覇には必要不可欠だ。

(取材・文 西山紘平)

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