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我慢の磐田、広島を下して3連勝で首位キープ

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[4.18 ナ杯第3節 磐田1-0広島 ヤマハ]

 ナビスコ杯は18日、グループリーグ第3節を行った。2連勝でA組の首位に立つジュビロ磐田は、ホームにサンフレッチェ広島を迎えた。前半から広島が多くのチャンスをつくったが、ゴールは奪えない。後半に入り、MF山田大記、MF松浦拓弥を入れて攻撃を厚くした磐田は、試合終了間際に山田がゴールを挙げる。この1点を守り抜いた磐田が、1-0で勝利。ナビスコ杯開幕からの連勝を3に伸ばした。

 リーグ戦と大きくメンバーを変えるターンオーバー制で戦う磐田は、14日の清水戦(2-3)からGK八田直樹、DF駒野友一、MF山本康裕、FW前田遼一を除く7選手を変更して、この一戦に臨んだ。対する広島は、14日に行われた鳥栖戦(0-1)からMF石川大徳、MF中島浩司、MF清水航平、FW石原直樹の先発出場した。

 最初にシュートを放ったのはアウェーの広島だった。前半4分、左WB清水航平のクロスからFW石原直樹がダイビングヘッドでゴールを狙うが、左に外れる。同9分にも石原は高く設定された磐田の最終ラインの裏を取り、GK八田直樹と1対1のチャンスを迎えた。しかし、戻ってきたDFに体を寄せられてシュートを打てず。同11分にも広島は右サイド・石川の攻め上がりから、中央でボールを受けたMF高萩洋次郎がボレーで狙うが、シュートはゴール右に外れる。さらに21分にもGKまで含めたパス回しから一気に攻撃のスピードを上げた広島は決定機をつくる。高萩を起点に右サイドから崩し、最後はゴール前のMF大崎淳矢の前にボールが左に外れてしまう。

 今季ホームで無敗を誇る磐田も、中央にボールを運んだ左SB宮崎智彦から前田と2トップを組むFW阿部吉郎がシュートを放ったが、ボールは右に外れて行った。同27分にも磐田は右SBの駒野からのパスを受けたMFペク・ソンドンが折り返す。中央で前田がスルーしたボールをフリーになった山本康がシュートを打ったが、ボールは大きくゴールの上を越えていった。同34分には、再び広島が好機をつくる。速攻から大崎が抜け出してシュートを放ったが、ここも戻ってきたDFにブロックされ、得点は奪えない。

 高い位置でボールを奪いショートカウンターを狙う磐田も、同44分にMF押谷祐樹が狙い通りの形からシュートを放ったが、枠の左に外れて行った。結局前半はアウェーの広島が多くのチャンスをつくったが、0-0のまま折り返した。

 ハーフタイムに広島は、MF中島浩司に代えてMF森崎浩司をピッチに送り込む。前半のリズムのまま攻める広島は、PA内で大崎がボールを受けてGKと1対1になった。大崎はPA内で倒れたが、東城穣主審は背後からスライディングしたDFの足がかかっていないことを確認してPKを与えない。

 なかなかリズムのつくれない磐田は、後半9分、押谷に代えてMF山田大記をピッチに送り込む。山田が入って、前線がリフレッシュしたことで再び高い位置からボールを取りに行けるようになると、磐田の両SBが高い位置を取れるようになり、ホームチームが攻勢に出る。すると同25分、広島も石川に代えてDF森脇良太を最終ラインの右に置き、守備にテコ入れをする。同29分には磐田も阿部を下げ、MF松浦拓弥を入れると、広島も大崎に代えてエースのFW佐藤寿人を投入。ともに攻撃の切り札をピッチに送り込んだ。

 その成果が最初に出たのは磐田だった。後半40分に右サイドの駒野のクロスを山田がPA内でトラップすると、反転してダイレクトでシュート。これが決まり、磐田が先制点を挙げた。同点ゴールを目指して攻める広島も、サイドから中央の佐藤にボールを当て、そこから再び逆サイドに展開する形から好機をつくりかけるが、体を張って守る磐田の守備を崩せない。結局1-0のまま、磐田が勝利。ナビスコカップで開幕3連勝を収め、首位をキープした。


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