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敵地に約1000人のサポーター、松本がハードワークで336分間無失点

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[4.27 J2第10節 町田0-1松本 町田]

 J2初参戦の松本山雅FCが3試合連続の無失点で3連勝と堅守を発揮している。15日の熊本戦(3-0)、22日の千葉戦(1-0)に続く完封勝利。8日の岡山戦(0-1)での前半24分の失点を最後に336分間無失点を続けている。

「3試合とも思い切り崩されてのピンチもなかった。いい連係からいいディフェンスができてきている」。ゴールマウスを守るGK野澤洋輔も手応えを深める。前半3分、町田DF太田康介のロングフィードをDF飯尾和也が滑ってクリアミス。FW北井佑季に決定機を与えたが、野澤がビッグセーブでピンチを救った。

「(飯尾)和也が転んじゃって。あれが最初にして最大のピンチだったと思う」。終盤は町田の攻勢に押し込まれる時間もあったが、後半41分のCKのピンチはDF多々良敦斗がゴールライン上でクリア。選手全員が集中力を切らすことなく、最後までゴールラインを割らせなかった。

 多々良は「前の3人(3トップ)がいい形で追い込んでくれて、後ろを助けてくれている。チーム全体でいい形で守備ができている」と、攻撃陣の献身的なディフェンスに感謝する。「なかなか内容が良くない試合も多かったけど、やり続けることで少しずつ成果が出て、いい形が出始めている。うちは相手より走って、運動量でまさらないと、苦しい展開も跳ね返せない」と力説した。

 この日は3859人の入場者のうち約1000人をアウェーの松本サポーターが占めていた。選手を後押しするファンの力も背に、J昇格初年度の松本が“台風の目”になりつつある。

(取材・文 西山紘平)

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