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6戦白星なしの町田、アルディレス監督「自信を失っている」

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[4.27 J2第10節 町田0-1松本 町田]

 FC町田ゼルビアが“同期対決”に敗れ、6試合白星なし(1分5敗)となった。今季から一緒にJ2に昇格してきた松本に0-1の零封負け。アルディレス監督は「結果がなかなか付いてこない中で選手が少しずつ自信を失ってきていたのかもしれない。本来なら簡単にできることも自信を失ってできなくなる。そういう状態に陥っていた」と振り返った。

 最終ラインからしっかりパスをつないで攻撃を組み立てようとしたが、1個前にボールを運ぶと、松本のプレスにはまり、前に進めない。相手のロングボールに押し込まれ、リズムを失っていった。

 ハーフタイムにボランチのMF柳崎祥兵に代えてMF鈴木崇文を投入すると、後半7分にはトップ下のMF庄司悦大も下げ、MFコリン・マーシャルがピッチに入った。

「後半これからゲームを組み立てようというときに代わったので特に言うことはないです」。そう唇をかんだ庄司は「ハーフタイムに『もっとボールに触って組み立てろ』と言われた。指示されて、それをやろうとしたところで代えられたのでなんで代えられたのか分からない」と不満を隠せなかった。

 庄司をトップ下に置いた2トップからFW平本一樹を頂点にし、背後にFW北井佑季と鈴木崇が位置する1トップ2シャドーに形を変えたが、状況は好転せず。平本は「僕に当てて北井と(鈴木)崇文に落としてということだと思うけど、3人の考えも合ってない。僕が頂点でなくてもいいのかなと。前に張っているだけじゃ楽しくないし、もっと下りて受けて、だれかが上がってもいい」と、チームとして意思統一が取れていないことも明かした。

 負のサイクルから抜け出す光はどこにあるのか。DF太田康介は「バラバラになってしまったら勝てない。まずはチームが一つになってやることが大事。一番は勇気じゃないかな。ターンできるところで消極的になったり、そういうところ」と、チームとしての課題を口にしていた。

(取材・文 西山紘平)

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