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豪快ボレーで“仮想・スペイン”を撃破、大津「いい形でスペイン戦に臨める」

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[7.21 国際親善試合(U-23) 日本2-1メキシコ ノッティンガム]

 会心のひと振りが劇的な決勝点になった。1-1の後半25分から途中出場し、1トップの位置に入ったFW大津祐樹。同41分にFW杉本健勇が投入されたことでトップ下の位置にポジションを下げると、その1分後だった。DF吉田麻也からのロングボールを杉本が競り合い、こぼれ球をPA外の大津が右足一閃。右45度からの豪快なダイレクトボレーをゴールネットに突き刺した。

「イメージどおりのゴールだった。振って当たった瞬間、感触的に入るなと思った。今日は途中からで、絶対に結果を出したかった。先発で出たい気持ちは強いし、こうやってアピールすることが大事」

 この日はFW永井謙佑が1トップで先発。杉本も2戦連発中とアピールに成功していた。熾烈なポジション争いを勝ち抜くためにも価値あるゴールがチームを強化試合2連勝に導き、五輪本大会へ弾みを付けた。

 5月のトゥーロン国際大会を制したメキシコは“仮想・スペイン”でもあった。26日の五輪グループリーグ初戦で対戦する相手同様、パスサッカーを展開してくるメキシコにボールを支配される時間が多かったが、高い集中力と体を張った守備でミドルシュートによる1失点に食い止めた。

「スペインもしっかりつないでくるし、似たようなサッカーをしてくる。回されていても、回させているイメージだった。チームで話して、高い位置からは取りにいかずに、くさびが入ったら反応できるような守備をしていた。やり方としては、あれがベストだと思う」

 スペイン攻略にも手応えをつかんだ勝利。5日後に迫った初戦へ「チーム的にも自分的にも、いい形でスペイン戦に臨める。最後のテストマッチをいい形で終われたのはよかった」と力を込めた。

(取材・文 西山紘平)

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