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満員の中国アウェーで粘り勝ち!! 決勝弾の横浜FM水沼宏太は“約60人”に感謝「本当に力になった」

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MF水沼宏太

[10.3 ACLグループG第2節 山東泰山 0-1 横浜FM 山東]

 横浜F・マリノスが満員の中国アウェーで勝ち点3をもぎ取った。決勝ゴールを決めたMF水沼宏太は試合後のフラッシュインタビューで「リーグ戦もACLも勝ててない状況で臨んで、雰囲気もどアウェーだったけど、みんながこのACLをどれだけ大事に思って、どれだけ大切に思って戦っているかをこうしてピッチで示せた」と手応えを口にした。

 横浜FMは9月30日のJ1リーグ前節でヴィッセル神戸との天王山に敗戦。連覇の目標から大きく遠ざかった中、中4日でのACFチャンピオンズリーグ第2戦に臨んだ。中国への移動は約12時間を要しており、蓄積疲労は避けられないが、初戦の仁川ユナイテッド戦(●2-4)を落としていたため負けられない一戦。神戸戦から先発5人が引き続きピッチに立った。

 試合は立ち上がりから大味な構図となったが、横浜FMが試合を動かした。前半37分、DF角田涼太朗からのパスを低い位置で受けたFWエウベルがドリブルで前進すると、MFナム・テヒとのワンツーでペナルティエリア内を打開。最後は右足アウトサイドでゴール前に渡し、これに飛び込んだ水沼がダイレクトでネットを揺らした。

 難しいアウェーゲームでのダイナミックかつ美しい崩しからの一撃。水沼は「僕が最後に決めたけど、エウベルとナムがうまく崩してくれた」と感謝を口にした。

 もっとも、後半は相手がシステムを変え、外国籍選手を次々に起用してきたことで苦戦を強いられた。横浜FMの攻めは単調に終わる形が多く、逆に山東は元ベルギー代表のMFマルアン・フェライニや強さと推進力を持つFWクリザンのシンプルな攻撃で押し込んできた。

 それでも最後はGK一森純、角田、DF上島拓巳ら守備陣が粘り強い対応を続け、ピンチを作られながらもシャットアウト。水沼は「他にもチャンスがあったので、そこで決め切れればもっと楽な展開になったと思うけど、何がなんでも勝ち点3を取るという意味では良かったと思う」と前向きに語った。

 この日はオレンジのシャツに身を包んだ山東サポーターがスタジアムを埋め尽くす中、約60人の横浜FMサポーターも敵地でチームを支えた。水沼は「ここまで来るのにも移動が大変だったと思うけど、マリノスのサポーターが来てくれて、一緒に戦ってくれて本当に力になった」と感謝。その上で今月25日の次節カヤ・イロイロFC戦に向けて「次はホームになるので、もっともっと一緒に戦ってくれるマリノス関係の皆さんがいると思う。一つ一つ勝ち上がって、この経験が必ずリーグ戦とルヴァン杯につながってくる。みんなで乗り越えていければと思う」と意気込んだ。

●ACL2023-24特設ページ
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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