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劇的V弾にベンチ総出でゴール裏へ!甲府・篠田監督は猛ダッシュ見せるも「ドクターやトレーナーにも抜かれて…」

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ゴール裏で決勝点のMF長谷川元希をねぎらう篠田善之監督

[10.4 ACLグループH第2節 甲府 1-0 ブリーラム・U 国立]

 後半45分の劇的な決勝点がヴァンフォーレ甲府に歴史的な1勝をもたらした。J2ながら昨季の天皇杯を制し、初のACLに参戦している甲府がグループリーグ2戦目でブリーラム・ユナイテッド(タイ)を1-0で下し、ACL初白星。篠田善之監督は「ヴァンフォーレにとって歴史に残る1勝だと思う」と喜びを表現し、「(初勝利で)一歩を踏み出せた形から次はグループリーグ突破という夢を全員で叶えていけたらと今は思っている」と前を見据えた。

 0-0のまま迎えた試合終盤の後半45分、FWクリスティアーノの右クロスにMF長谷川元希が頭で合わせ、決勝点を奪った。ゴール裏のサポーターに向かって猛ダッシュしていく長谷川をチームメイトが追いかけ、ベンチにいた選手やスタッフも一斉に飛び出した。

 その中には「決まったときは(頭が)真っ白になった」という篠田監督の姿も。ゴール裏でチームメイトと喜ぶ長谷川のもとまでたどり着くと、指揮官自ら背番号10をねぎらい、喜びを分かち合ったが、「(長谷川)元希のところに行こうと走ったが、なかなか追いつけなくて、ドクターやトレーナーにも抜かれて……」と苦笑い。「自分にスプリントのスピードがなかったことにショックを受けている」と報道陣の笑いを誘っていた。

(取材・文 西山紘平)

●ACL2023-24特設ページ
西山紘平
Text by 西山紘平

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