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F東京はACL初黒星、F組2位で決勝Tへ

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[5.16ACL第6節 蔚山現代 1-0 FC東京 蔚山]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は16日、グループリーグ最終節を行い、F組で首位に立つFC東京はアウェーで同組2位の蔚山現代(韓国)と対戦した。グループリーグ首位を賭けた一戦は、序盤からF東京がボールを支配してチャンスをつくる。しかし、前半12分にMF高橋秀人のシュートが左ポストを叩くなど、決定機を生かせない。すると同37分、セットプレーから蔚山現代のDFカン・ミンスにゴールを許してしまう。その後もF東京は多くのチャンスをつくったが、同点ゴールを挙げられないまま試合は終了。この結果、F東京はF組で2位となり、決勝トーナメント1回戦は5月30日にH組を首位で突破した広州恒大(中国)と、アウェーで戦うことになった。

 この試合、F東京のシステムは4-2-3-1。最終ラインは右からチャン・ヒョンス、徳永悠平、森重真人、椋原健太。ダブルボランチは高橋秀人と米本拓司。2列目には右から長谷川アーリアジャスール、河野広貴、谷澤達也。1トップに渡邉千真が入った。

 立ち上がりからボールを支配し、チャンスをつくったのはF東京だった。前半10分にFW渡邊千真が左足で思い切りよくミドルシュートを放つ。同12分にはMFキム・スンヨンのFKにDFイ・ジェソンが合わせたが、ボールは上に外れて難を逃れた。同12分にはF東京に決定機が訪れる。MF高橋秀人が思い切りよくミドルシュートを放つとボールは左ポストを叩く。跳ね返ったボールを渡邉が詰めたが、シュートを枠に飛ばすことはできなかった。

 同23分には、今季初先発のMF河野広貴が決定機をつくる。右サイドから中央に切り込み、左足で強烈なシュートを放ったが、ボールは上に外れて行った。同26分にもPA外からMF谷澤達也が思い切り良くシュートを放ったが、GKにパンチングで防がれる。その直後のCKでも谷澤のクロスにDFチャン・ヒョンスが合わせたが、シュートはわずかに右に外れて、先制点を挙げられない。

 試合を優勢に進めるF東京だが、前半37分にセットプレーから先制点を許してしまう。FKからのヘディングシュートを一度はGK塩田仁史が防ぐ。そのこぼれ球をFWマラニョンがヘッドで押し込んだが、これもクロスバーに救われる。しかし、F東京の選手たちが跳ね返ったボールに反応できないと、カン・ミンスに押し込まれて先制点を許してしまう。

 リードを許したF東京は、自陣に引いて守備を固める蔚山を一方的に攻めたてた。しかし、谷澤のミドルシュートがGKに弾かれるなど決定機を生かせない。逆に、FWイ・グノの突破からピンチを迎える場面もあった。引き分けでも首位通過となるF東京は同点ゴールを目指し、同32分にも細かいパス回しで蔚山の守備を崩す。最後はPA内に侵入した長谷川がシュートを放ったが、ボールはGKの正面を突いて同点ゴールを挙げることはできない。

 同38分にF東京のランコ・ポポヴィッチ監督は、チャン・ヒョンスに代えてプロ入り後初出場となるFW林容平を投入する。その4分後には、林が右サイドから中にドリブルしたところを相手に倒されてFKを得た。このFKの流れから梶山がシュートを放ったが、ボールは右ポストに嫌われた。後半ロスタイムにはルーカスがワンツーからシュートを放ったが、ボールはGKにキャッチされ、試合は0-1で終了。今大会、初黒星を喫したF東京は、3勝2分け1敗となりグループリーグを2位で終えている。


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