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レアル周辺はCWC前に悲観論漂う…西メディア「このチームにはうんざり」「誰にも恐怖与えられない」

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レアルは諦めムード?

 これからクラブ・ワールドカップ(CWC)に参加するレアル・マドリーだが、同クラブの周辺では悲観論が漂っている。

 19日にCWC準決勝、鹿島戦に臨むレアル・マドリーだが、その直前の一戦である15日のリーガ・エスパニョーラ第16節、本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのラージョ戦では1-0の辛勝。試合序盤こそ良質なパフォーマンスを示してFWカリム・ベンゼマが先制点を決めたが、前線は決定力不足を露呈して徐々にラージョの反撃も許すように。後半アディショナルタイムにはGKティボー・クルトワの好セーブに助けられて、なんとか勝ち点3を獲得した格好だ。

 この試合について、スペインでレアルを主に扱うスポーツ2紙の1面の見出しは似通っていた。『マルカ』は「(レアル・マドリーの本拠地サンティアゴ・)ベルナベウはうんざりする」、『アス』は「このマドリーにはうんざりする」と、どちらも「Aburrise(うんざりする、退屈する)」の動詞を使用している。

 今季、成績不振でジュレン・ロペテギ監督を解任して、Bチームを率いていたサンティアゴ・ソラーリ監督を内部昇格させたレアルは、ソラーリ監督就任から11試合で9勝を収めるなど結果を取り戻しているが、それでもプレー内容的にはメディアやファンを納得させられていない。その最大の要因はやはり、今夏にFWクリスティアーノ・ロナウドユベントスへと移籍したにもかかわらず、ふさわしい後釜を確保しなかったことだ。

『アス』のアルフレド・レラーニョ編集長はラージョ戦を受けて、改めてレアルの問題が浮き彫りになったとの見解を示している。

「この試合ではクルトワが鍵を握ったが、スーパークラブがGKによって生きることがあってはならない。以前の彼らはクリスティアーノによって生きてきたし、GKが救世主になりはしなかった。クリスティアーノの代わりにマリアーノがやって来たが、もちろん同じような選手ではない。ベンゼマは可能な限りのことをしているが、それでも足りているわけではない。ベイルは相変わらず負傷がちだ」

「これからCWCが始まる。少し前まで、欧州のレベルとは程遠いクラブが参加するその大会は、マドリーにとって慰み程度の簡単なタイトルだった。しかし、ここ最近のマドリーを見るにつけて、思うことははっきりしている。このマドリーはエネルギーを失っており、誰にも恐怖を与えることができない」

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